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インフィニット・ストラトス 乱れ撃つ者
福音
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高い声がその言葉を遮った。
篠ノ之束、天井裏からの登場である。
……いや、どっからきてんの!?


「チイちゃんチイちゃん! 私の頭の中にも〜っといい作戦があるんだよぉ!」


「お前は何を……」


「ここはだ〜んぜん、赤椿の出番なんだよぉ〜」














何でも赤椿は、一夏の持つ雪片が進化した姿らしく、全身を展開アーマーにしているそうだ。
……え、なにそれこわい
というのは俺の心の言葉である。



オルコットが自分が行くというのだが、オルコットに届いた高機動パッケージがまだ粒子化されたいないという理由で却下。赤椿の調整が終わる方が断然早い。


だが、これであいつら二人で行かせるわけにはいかないのだ。
可能性の問題で、俺がいることで結果が違うこともある。
なんたって今この世界は現実なのだから。


しかし、虫の知らせというやつか、妙に胸騒ぎがするのだ。


「……織斑先生」

「どうした、御堂」

「俺もバックアップとして参加してもよろしいでしょうか」


「お前がか? 何故だ」

「いえ、ただ、胸騒ぎがするといいますか……あの二人だけだとどうも。 俺のサバーニャなら赤椿のスピードにもついていくことは可能です」


俺の言葉に唸る織斑先生。
正直、断られるかもしれないと覚悟したが、やがてなにかを決めた織斑先生はこちらを見た。

「頼んでもいいか?」

「はい。 頼まれました」

それでは、と俺は織斑先生の所を離れる。
通常のスピードだと引き離されるかもしれないが、トランザムなら追い越すことだって可能なはず。
加賀さんにはあまり使用はしないようにと言われてはいるが……今度、謝ろうと思っている。
やはり、友人には怪我をしてほしくないのだ。













浜辺に集まった俺達三人は早速ISを展開する。
赤と白、そして緑の機体がその場に姿を表した



『御堂、聞こえるか?』

「これは……プライベートチャネルですか…」

『ああ。 悪いが、二人の援護を頼む。篠ノ之もは何処か浮かれているようにも見える。 織斑も織斑で詰めが甘い部分もあるからな』

「いえ。 頼んだのは俺の方なんで」

『……よろしく頼む』

そこでプライベートチャネルが切れ、オープンチャネルへと変わる。


さぁ、作戦開始だ。











「くっそ、思ってた以上に速ぇなあいつ……!」


前方には一夏の白式を連れて空を飛ぶ箒さんの赤椿。
やはりというか、サバーニャの基本の機動力では徐々に離されているのだ。


「しゃあな
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