第6章 流されて異界
第115話 守り切れ!
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ャイロボールでもない。初回からずっと――。この球技大会の始まった段階からずっと投げ続けて来た、浮かび上がるかのような直球。
ソフトボールの投手が投げるライジングボールとも言うべき球を切り札として使用したのだ。
そして……。
そして、一瞬の空白。投じられた直球は未だ有希の構えたミットの中で軽く煙を上げ、
投げ終えたハルヒは、その投げ終わった時の姿勢のまま固まり、
空しく空を切った黒いバットを持ったまま、自称リチャードは立ち尽くす。
誰も動く事など出来はしなかった。俺も、ランナーも、そして応援団の女生徒たちも。
たったひとつのコールを待つように……。
そうして、
「ストライク、バッターアウト!」
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