第十三話
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見て俺はおっかなびっくり尋ねたんだ。
「な…なんだ?それ」
「…わからない。わからないけど。発の訓練してたらいつの間にか出てきてた」
「そ、そう。それでそれの能力は?」
「…さあ?」
解らないのか!
「触っても大丈夫?」
「大丈夫だと思う」
「噛み付かないよね?」
「………」
「ちょ!そこは否定してよ!」
おっかなびっくり俺はそれを左手で受け取る。
すると発動するガンダールヴ(偽)の能力で脳裏に使い方が浮かんでくる。
良かった。
念能力は一応武器に分類されるらしい。
「何か解った?」
ガンダールヴのルーンが輝いた事でソラが問いかけてきた。
「ああ」
解った事は以下の通り。
・この本の口から現存する本を食わせる事により、それに記されていた内容を総て記録する。
・食った本は二度ともとには戻らない。
・記録した内容はアンリミテッド・ディクショナリーを開く事でいつでも好きな時にそのページに浮かび上がらせられる事が可能。
・記録、蒐集した本の一覧が自動で生成される。
・この本に食わせた本に記載されている言語、文字を即時習得可能。
・この本のページを破りその言語、文字を封じた状態で一枚破り、それを相手に埋め込む(念による物質化なので溶けるように相手に埋め込まれる)事により、埋め込まれた相手も言語と文字を習得可能。これは一年掛けてで完全に消え去り、消えた後もその言語は学習済み。この一年を置かずして同じように上書きされると新しい方に更新され前の言語の習得は破棄される。
「こんな感じだな」
「そっか」
なるほど。
これはソラの根底に関わる能力だ。
行き成り言語の通じない異世界に放り出され、言葉も通じずに過ごしてきた。
その苦痛から生まれたものだろう。
それからソラは、ハンター文字の書かれたいる辞書をもらいうけアンリミテッド・ディクショナリーに食わせると、途端にハンター文字を理解して見せた。
それを見てジンたちもあっけに取られていたっけ。
「戦闘能力は皆無だが、学者泣かせの能力だな」
とはジンの言。
俺も早速ソラに白紙のページを埋め込んでもらい、何とかハンター文字が読めるようになった。
ジンなんかは貴重な古代の歴史書の写本なんかをアンリミテッド・ディクショナリーに食わせ、解読させていた。
うん、確かに戦闘能力はないが、凄く便利な能力だな。
しかも本の内容を無限に溜め込んでしまう性質を持っている。
…今度漫画本を食わせてみようか?
俺は未だ自身の能力は無いが一応 発 の修行も合格をもらい、応用技の訓練をしている。
先ずは『凝』
練で練ったオーラを目元に
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