その先にある場所へと 後編
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「ふぅ…。これで合宿も終わりか。にしても嫌というほどバトルをしたな」
「まあ主にヒロヤだけどね。結局私達はここでバトルして、一回も勝てなかったけど」
「……俺本気でやっても、一度もユウに勝てなかったわ…」
「あれヒロヤ君?君そんなに弱かって痛い痛い痛い!!ギブ!!!ギブですヒロヤ君!! 」
腹立つので、トウイに腕十字固めを放った。はいワ〜ン!トゥ〜!スリ〜!フォ〜!
「ヒロヤ君!カウントしなくていいから!腕!腕がーー!! 」
それだけ叫ぶと、自然と抵抗がなくなってきた。ようやく逝ったか…。今まで長かったな…。
「それでも!ってグハァァ!! 」
トウイが起き上がってきた直後に蹴りを放つと、見事頭部にクリーンヒットした。ふっ…。もう展開は読めてきてるんだよこっちは。
「母さん……僕の………ピアノ……」
「ニコルーーーーー!!!! 」
トウイがそれだけ行って倒れると同時に、ユウが叫んだ。別に合わせなくてもいいんだぞ?
「さて、では皆のもの。バスに乗り込もうか」
「というわけだ。遊びは終わりにしろよ」
「「「はーい」」」
「「「わかりました」」」
ラルさんとムウさんに言われ、バスに乗り込むとすぐに出発しだした。
ーーー−−
「うぷっ……」
「吐くなよ。絶っっ対に吐くなよ」
「ミサキちゃんポッキーいる? 」
「じゃあ貰う………」
「あっ。私もいい? 」
「いいよー!はい! 」
「ははっ。最初の方と比べて随分賑やかになったものだな」
「本当にそうですねラル大尉。まあ仲が良いのはいいことです」
「ただ単に騒がしいだけですよ。お二人共」
バスの中はただいまお祭り騒ぎになっており、シノは隣に来てユウとモチヅキはお菓子を食べ合い、トウイはバス酔いに苦戦し、ラルさんとムウさんとヒナタは喋っている。
俺はトウイに吐くなと命令した後暇になったので、頬杖をつきながら窓から外を見る。
「……これはあれだな。俺だけ気まずいな」
となるとどうするか。俺も話に混ざるか?でも隣はもはや女子会だし、ムウさん達はガンダムの話をしていて分からないし、トウイは既に瀕死状態で言葉を話す余裕もないらしいし…。
「残された手段は…………寝るか」
決めたらすぐに目を閉じ眠りの姿勢をとると、思いの外早く寝れた。
ーーー−−
「……ん?静かだな…」
目を覚まして回りを見ると、皆眠りについていた。そりゃ静かなわけだわ。
「さて、俺もそろそろ耐性が出来てきたのかな?肩にシノが寄りかかって寝ていても驚かなくなった」
まあこれぐらいはさすがによく
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ