その先にある場所へと 中編
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
トル終了直後、イガラシがそんなことを叫んでいた。正直ちょっと暑苦しいんだけど。
「サオトメ ヒロヤ!ミヤモト ユウ!好意を抱く。興味以上の対象だ! 」
「は、はあ…」
「えへへ。ありがとうございます! 」
高らかに宣言しながら指を指され、思わずたじろいでしまった。てかユウ。別にお礼言わなくていいと思うぞ?
「おっと失礼。つい興奮してしまった。ところでどうだ?この後も俺とバトルしていかないか? 」
「ん〜僕は構わないけど、ヒロヤはどうする? 」
「まあ別に構わないが…」
「そうか。では早速始め「イガラシーーー!!!どこだ!?お前勝手にどこ行ってやがる!!? 」…マズイ。すまない、私はここで立ち去らせてもらう。また会おう! 」
遠くから怒号が聞こえた後、イガラシがそれだけ言い残してすぐに走り去っていった。お前勝手に行動してたのかよ。
「…嵐のような人ね…」
「いやシノ。あれは確かに嵐だが、単なる馬鹿だと思うぞ? 」
「まあそんなことより、次のバトルを始めよっか!ミサキちゃん達もどう? 」
「ミヤモト。お前出発時刻を確認したのか?俺達はともかく、天之川学園は宮城県まで戻らなければいけない。時間がかかるから、もうバトルは終わりだ」
「え〜!!そんなぁ〜…。ヒナタ先輩!後一回だけでもいいから!お願い! 」
「駄目だ。さっさと支度しろ」
ユウが手を合わせて頼み込むも、ヒナタは頑なに断る。正直俺も出発時刻を確認していなかった。いや、知らされていなかったなうん。
「悪いなユウ。残念ながらそうらしいし、もう充分にバトルしたろ? 」
「僕はまだ物足りないんだけどなぁ…」
あんだけやってまだ物足りないと言うのかこいつは!?どんだけやりたいんだよ!?
「しょうがない…。諦めるしかないかぁ〜」
「大丈夫だって。大会で勝ち進めばまた戦えるだろ? 」
「…うん!確かにそうだね!じゃあそうする! 」
納得してくれたのか、ユウはおそらく部屋に戻って荷物を取りに行ったのだろう。それに続いて俺達も部屋に荷物を取りに戻って、バスの前に待っている。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ