暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
番外編044話 if 真・恋姫無双編 14話
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
の容量分一気にその大きさを増す。
 ……死体だけを区別するのは面倒だという理由で、道そのものもある程度吸収した結果、スライムで吸収した部分だけが綺麗に整地されたような状態になったのは、色々な意味で予想外だっただろう。
 意図せぬスライムの使い方にアクセル自身も驚いたのだが、このスライムの使い方は、以後孫呉において大いに役立てられる事になる。

「……なんともまぁ。道に少なからずあった石や岩、あるいは穴といったものが全部無くなっておる」
「はわわ……凄いです」

 そんな、感心とも呆れともつかない声を聞きながら、死体の処理を含めて終えたことによりシ水関へと戻る。

「じゃあ、ウチは一応ここに残っていればええんやな?」

 洛陽へと向かうのは、アクセル、祭、華雄。
 霞と明命はそれぞれ董卓軍と呉軍を代表してシ水関に残ることになる。

「ああ、悪いけど頼む」
「それはまぁ、ええんやけど……あの人数をどうやって洛陽まで連れていくつもりや? 正直、無駄に時間が掛かると思うんやけど」

 数十人の諸侯。当然それなりの扱いをしなければいけないのでは? と尋ねてくる霞に、アクセルは何の問題もないとばかりに口を開く。

「仙術でな」
「はぁ……仙術っちゅうのは色々と出来るもんなんやなぁ……」

 そんな言葉を聞きながら、アクセル、祭、華雄の3人は縛られている諸侯と共に影のゲートを使って洛陽へと戻る。
 その際、影に沈む感触に悲鳴を上げる者も大勢いたが、当然ながらアクセルがそれを考慮する筈も無かった。





 その後、洛陽についたアクセル達は早速捕らえた諸侯を董卓軍へと引き渡す。
 月や詠はそれを引き取り、皇帝と共にどのような罰にするのかを相談する。
 詠としては、自分の大事な月に牙を剥いた者達は殺してしまいたいという気持ちで一杯だったのだが、軍師としての頭がそれを否定する。
 どうしてもこの中華全土を治めるには、諸侯に協力して貰う必要があった為だ。
 もしもここで諸侯全てを斬首した場合、間違いなく中華は混乱の渦に巻き込まれるだろう。それを理解出来るだけの頭があった為に、詠は反董卓連合軍に参加した者達を斬首にする事は出来なかった。
 勿論そのまま無罪放免という訳はなく、地位の降格や必要最小限を残して資産の没収、同時に連座制を適用して血族も同様の処置に。兵力に関しても10分の1近くまで減らされる事に決められていた。
 特に袁紹は反董卓連合の発起人という事もあってほぼ全ての財産を漢に没収され、その結果シ水関で死んだ兵士の補充も出来なくなり、広大な領地を治めきれずに自ら皇帝へと返納する事になる。
 その結果袁家そのものが没落していき、かつては三公を排出したという名門の名前は地に落ちる事になる。
 華琳を含め
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ