番外編044話 if 真・恋姫無双編 14話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
る反逆罪ともなれば、斬首は間違いない。いや、それだけではなく、自分以外の血族も死刑となるのは間違いなかった為だ。
そんな中、華琳と桃香の2人はただ自らの運命を受け入れるかのように言葉を発しない。
その様子を見たアクセルは、華琳はともかく桃香の方が動じた様子がないのを意外に思う。
(劉姓だから助命されるかも……とか考えている、のか?)
首を傾げつつ、その辺に関して自分は関係無いんだから董卓に任せた方がいいと判断する。
アクセルが口にしたように、普通であれば反逆罪は死罪だ。だが、今回は色々と考慮する理由もある。ここにいるのは、諸侯の中でも有力者と呼ばれている者が多く。それら全てを処断してしまえば漢という存在自体を維持出来なくなるのだから。
(その辺を理解しているからこその態度だったりするのかもな)
とはいえ、幾ら助命されるとしてもそのまま無罪放免という事は有り得なかった。何らかの枷が付くのは間違いないだろう。
(俺なら鵬法璽辺りを使うけど……さて、月や詠はどう判断するんだろうな)
そう考え、取りあえずこの場には監視の兵を残してアクセルは戦の後処理をすべく部屋を出て行くのだった。
「うわぁ、アクセル様。これを片付けるのは色々と……」
明命がそう告げてくるのを聞き、アクセルもまた面倒臭そうに頷く。
「確かにこれを1人ずつ片付けるのは色々と面倒この上ないな」
シ水関へと続く道で、アクセルは呟く。
ジェネシスによって押し潰されて死んだ者、出撃した孫呉・董卓連合軍によって殺された者、あるいは味方同士の混乱の中で死んだ者。
それらを含めれば、数万人規模の死体の山、山、山、だ。
だが、これを放っておけば間違いなくこの周辺に疫病が広がるだろう事を考えると、このままにしておくような真似は出来ない。
(炎……は駄目だな。『燃える天空』辺りを使えば一気に焼却出来るけど、寧ろ威力が強すぎて崖にも被害を与える事になりそうだ。となると……しょうがない、か)
「祭、明命。これからちょっと驚くような光景を見ると思うが、一応これも俺の仙術の1つだからな」
「ぬ? はてさて、どのような仙術なのやら」
「あ、はい。分かりました」
それぞれからの声を聞き、指をパチンッと鳴らして空間倉庫からスライムを呼び出す。
祭や明命の口から悲鳴が上がっていたが、アクセルは全く気にした様子も無くスライムをシ水関へと向かう通路一杯へと大きく広げていく。
元々これまでの経験でかなりの容量となっていたスライムは、薄く、広く伸びていき、反董卓連合軍のいた場所全てへと覆い被さるように広がる。
そうして、次の瞬間には死体や血、あるい剣や鎧といったものの他にも多くを吸収し、数万人分の死体
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ