その先にある場所へと 前編
[4/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
利したのは、ミヤモトさん・ミサキチームだね」
あのあとバトルは思いの外長く粘れたが、バトル終了間際にガンダムアルカナムに一刀両断されて終わってしまった。
「さて、じゃあミヤモトさんたちはヒロヤ君たちに何かしてほしいことはあるかな? 」
「やっぱりそれは避けられないか。ええい!こうなったら何でもやってやらぁ!言ってみろ!何をしてほしい!? 」
「じゃあね〜。明日…、最終日も僕とバトルしてね! 」
覚悟を決めて聞いてみたが、予想外…いや、ユウらしいお願い事だった。そんなことでいいのか?
「まあそれでいいならいいか。いいぞ。バトルしてやるよ! 」
「ちゃんと最後まで付き合ってよね? 」
「ちょっと待て。いったいいつまでやらせる気だ?さすがに朝飯前とか昼飯の時はゴメンだぞ? 」
「あれ?よくわかったね? 」
そんな早くからやらせるつもりだったのかよ!どんだけやる気だったんだよ!
呆れながらやれやれと素振りを見せる。
「んでミサキはヒロヤ君たちに何かしてほしいことはあるかな? 」
「じゃあトオサカさん……」
「えっ?私? 」
「あなたのガンプラ…。まず機体の粒子配分がうまく扱えていない…。もっと他に回した方がいい…。それとファンネルも二基だけじゃあまり意味がない……」
「えっ?えっ? 」
「そこを直して……これがお願い事……」
「え、ええ…わかったわ」
思わぬことで、たじろぎながらも返事をした。これってシノへのアドバイスなのか?けどなんでだ?
「まあこれでお願い事は終わりだね。じゃあ解散しよっか」
「ああそうだな………ん? 」
なんか忘れているような気がするな。そう、何かが。トウイが背を向けてどっかに行こうとすると、モチヅキがトウイの腕を掴んだ。
「待って……まだトウイが私のお願い事を聞いてない……」
「あっ、やっぱり覚えてた? 」
あーそれそれ。それだ。トウイだけ逃げようとしていたのか。このクズヤロウが………後でぶっ飛ばしてやろう。
「じゃあまずはこっちに来て……」
「わ、わかった!わかったから手を離して! 」
それでも手を離さず、トウイを連れてどっかに行ってしまった。
「……いいきみだ」
「そうね…」
「それで、このあと二人はどうするの?ヒロヤは僕とバトルするとして、シノは? 」
「俺は確定なのかよ!? 」
「それでシノは? 」
「私は部屋に戻ってるわ。やりたいことがあるし」
俺の反論を無視してシノにもう一度聞き返されると、そう答えてシノは部屋に戻っていった。やりたいことってなんだよ?
「さて、じゃあ僕たちは早速バトルしよっか! 」
「…ハァ…」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ