第百三十話 夜天の魔導書
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み…とても深い悲しみだ…まさか、闇の書の…いや、夜天の魔導書の悲しみなのか…?』
理解するのと同時、今度は鮮明に声が頭の中に響き渡る。
“嫌だ…私は何も壊したくない…何も傷つけたくない…!!助けて…助けて…!!”
深い悲しみを帯びた声に大輔は知らず知らずのうちに拳を握り締めていた。
はやて『大輔さん!!みんなあっ!!』
全員【?】
突如、モニターが浮かび、はやては泣きそうな顔で大輔達に懇願する。
はやて『みんな!!あの子を助けて欲しいんや!!あの子はもう何も壊したくないんや!!誰も傷つけたくないんや!!あの子を助けて!!』
ティアナ『助けてって言われても…』
Bインペリアルドラモン・DM[助けるにもどうすればいいんだ?]
メタルガルルモンX[くっ、助けられるなら助けてやりたいが…]
途方に暮れる子供達とデジモン達に大輔が動く。
神経を限界まで研ぎ澄ませ、声の出所を探す。
ヴェノムヴァンデモンの腹部の本体が出現した。
“助けて”
本体の方からハッキリと聞こえた声。
大輔『そこだ!!』
マグナモンの身体を支配して、ヴェノムヴァンデモンの本体の口の中に入るマグナモンと大輔。
スバル『大輔さん!?』
ユーノ『一体どうして…?』
ヴェノムヴァンデモンの本体の内部に入り込み、大輔は奥へ進むと、闇の書の管制プログラムが闇の鎖で縛られていた。
マグナモン[大輔、あれが?]
大輔『ああ、多分。俺が聞いた声の主で、はやてが言っていた奴だ。』
マグナモン[よし!!]
マグナモンは闇の鎖をちぎった。
大輔は融合を解くと同時に崩れ落ちる女性を抱き留める。
「う、うぅ……」
大輔「大丈夫か?」
女性は大輔を見ると目を見開いた。
「あ、あなたは…?」
大輔「俺は本宮大輔。あんたを助けに来た。悪かったな。助けるのが遅れて」
女性は目を見開くと同時に涙を流した。
「何故…?何故そこまでして私を…?親しくもなく、会ってすらいない私を…?」
大輔「声が聞こえたんだ。あんたの声が。“助けて”、“何も壊したくない…何も傷つけたくない…助けて…”って…。俺、助けて欲しいって言っている奴を放っとく程、鬼じゃねえから」
「……………」
大輔「あんたもシグナム達と同じ、夜天の魔導書の一部なんだろ?」
「あ、ああ。そうだ…」
彼女の話によると、彼女は夜天の魔導書の管制プログラムらしい。
しかしバルバモンの介入によって、闇の書としての能力の殆どを奪われてしまい、彼女のコントロールを離れてし
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