その4
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並みと同じ、闇金色の明かりが部屋をともし、ささやかな場所になっている。
ともあれ、硫黄のにおいもしない、ただの銭湯といったところ。
ないよりはましか。
ホテルの値段も手ごろなものにしたが、ビジネスホテルのようなもので、客室は結構狭い。
それでも落ち着けた。
浅田次郎は宿泊先でAVを見ることが多いそうだが、こちらは恥ずかしくてできない。
その代わり、寝る前に音楽を聴くのが日課になっている。
この時もしかりだった。
『勇者の笛 〜タピオンのテーマ〜』を聞く。
映画ドラゴンボールの挿入歌だが、物悲しい旋律が自分の琴線に触れていた。
横になりながら、函館の夜を楽しんだ。
窓を見ると、金色の光はなくなり、黒と白の、見慣れた夜景になっていた。
続く
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