機動戦士ガンダムSEED編
第9話
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オレ達は食堂にいた。キラに肩を貸してもらいながら何とかたどり着いたのだ。で、空腹を満たす為食事を摂っているわけである。ちなみに全部大盛りだ。
「昼から全然食べてなくてな。下手したらあのまま倒れてたわ」
「でも、何でそんなことになってたんです?」
「いや、マードックのオヤジに整備を手伝わされてな。休憩も無いから食事も摂れなくて力が入らずあんな状況になってた」
「…マードックさんってそんなに人使いの荒い人でしたっけ?」
「いや、結構荒かったぞ。休憩入れてくれって言ってもことごとく却下された」
オレもまさかあそこまで人使いが荒い人物だと思ってなかったよ。おかげでこっちは空腹でどうにかなりそうな状態になっちまったし。
「ああ、そうだ。ちょっと話がある」
「えっ?」
どうせ話すなら早い方がいいだろう。その時になってギャーギャー言われても困るし。
「この先のことに関してだ。これからこの艦は地球周辺のデブリベルトへ向かうことになる。」
「デブリベルト…ですか?」
「ああ。目的は補給だ。デブリベルトなら撃沈された戦艦とかから食糧や弾薬が入手できるだろうしな。それに近くにユニウスセブンもあるからあそこなら確実に食糧や水は確保できる。」
「そんな!…それじゃ!!」
オレの話を聞いてキラは机を叩きながら立ち上がり非難の声を上げる。だが、オレはそれを制しながら話を続ける。
「落ち着け。…お前の言いたいことはわかる。だがな、オレ達は生きなきゃならない。死者よりも今生きている者を優先しないでどうする。お前だってこんな所で死にたくはないだろ?」
「それは…」
「それにただ漁り回ろうってわけじゃない。自分達に必要な物だけ貰貰うだけだ。それはちゃんと全員わかってるさ」
「…他に方法はないんですか?」
「ああ、ないな」
キラは少し黙り込んだ後、静かに座り込んだ。何も言わないが、様子を見る限り否定の意は感じられない。一応納得したと見える。他に方法がないとはっきり言われたからだろうな。…まあ、まだムウが説得に成功したか実はちゃんと聞いてはいないのだが…。
「…でも、どうして今それを僕に話したんですか?その時になってからでもいいんじゃ…」
「なに、ブリッジで手伝いしてるお前の友人達に話しておいてもらいたくてな。その時に言って反対されて時間をロスするのもあれだと思っただけさ。何せオレ達はまだザフトに追われてるんだからな」
「えっ、まだ追ってきてるんですか!?」
「当然だろう。あちらさんの目的はこの艦に積まれる予定だった新型MS五機。で、その中にお前の駆るストライクも入ってる。あっちも奪った機体を解析してその性能を知っただろうし、そのまま放置しておくのは危険だと思う筈だ。なら捕獲または破壊しておこうと思うのは当然
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