機動戦士ガンダムSEED編
第9話
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ブリベルトで行う。デブリベルトなら撃墜されたMSやら艦船があるだろうから弾薬の補充もできるだろ。食糧なんかは近くにユニウスセブンもあるだろうしそこから採れば…」
そこまで言うとムウとマードックは渋い顔になっていた。それを見ただけで二人がオレの案に拒否反応を示しているのがわかる。だが、オレの安全の為にもこの案は絶対に受け入れてもらわなくてはならない。
「…オレも好き好んで墓漁りをしたい訳じゃないさ。だが、アルテミスは今説明したように突破される可能性があり、それが現実になれば下手したらそこで全員御陀仏になるかもしれない。それなら確実に生き残る為にも手段は選んでられないだろ?」
「…悠凪の言う通りだな」
「なら早速艦長達の説得…「ちょっと待った」……えっ?」
ムウが肯定の意を示したのを確認し、すぐにマリューやナタルの説得に行こうとすると、マードックに肩を掴まれ呼び止められた。
「忘れたとは言わせないぜ。整備を手伝ってもらうって話」
「…いや、後でちゃんとまた来るからさ。今はブリッジに行かせてくれないかなぁ…」
「ブリッジから帰ってくる頃にはもう終わってるよ。というわけで大尉、ちょっと借りていきますよ」
「…フラガ大尉、艦長達への説得は任せた」
「あ、ああ…まあ頑張れよ。説得はちゃんとやっとくよ」
「ああ」
そう答えてムウへ背を向け、MSへ向かうマードックの後を追う。マードックには機体のことを黙ってもらってるし、断るわけにはいかないからな。仕方ないからムウが説得に成功するのを祈りますか。
この後、整備を手伝わされたオレが休むことができたのは数時間後だった。もうかなり遅い時間帯である。
ハロによる訓練という名の拷問により体力はかなり高くなったのだが、今回の戦闘のせいで昼食をとれておらず、それに加え整備に休み無しで付き合わされ、夕食もとれていない。簡潔に述べると空腹で今にも倒れそうなのだ。このまま倒れてしまうかもしれないと思ったが、運はオレに味方していたようだ。
「あれ?悠凪さん、どうしたんですか?」
オレの目の前にキラが現れたのだ。オレはその瞬間、まるで魂の抜けたかのように力無く崩れ落ちそうになる。
マ、マズっ………
「えっ!!大丈夫ですか!!?」
咄嗟にキラが受け止めてくれた為、床に勢いよく激突するのは避けられた。しかしやはり依然として力が入らない程弱っているのは変わっていない。ならばここはやはり…
「…ちょっと頼みがあるんだがいいか?」
「あっ、はい。何ですか?」
「食堂に…連れて行ってくんない?」
「いや〜、危なかったわホントに」
「…よく食べますね…」
現在、
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