第十二話 【H×H編】
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。もしかしたらオーラと精神力は同じ物なのかも知れない。外側に放出するか内側に溜め込むかの差があるが」
後で時間をかけて解明した事だが、魔法使いが使う精神力とオーラは似た性質のもとの言っていい。
今まで垂れ流していた精神力の幾らかを自分の体内に留めておける体質が魔法使いには先天的に有った様だ。
とは言っても垂れ流し状態のオーラを少しずつ溜め込む訳だから最初一日に最大値の二割ほどしか回復しなかったのも頷ける。
それを今、垂れ流しのオーラを絶つ事で一気にその精神力のプールに流れ込んできたというわけだ。
それから数日、俺達は纏と絶の修行を繰り返した。
精神力の扱いは慣れているので同じものかもしれないと考えれば、それを操る技術には多少のアドバンテージがある。
一週間もすれば、絶はまだぎこちないところがあるが、纏については俺もソラも難なく出来るようになった。
「じゃあ、今日はこれから練の修行だ。ほれ、纏をしてみな」
言われて俺達は纏をする。
「大分ましになって来たな」
そういうとドゥーンさんも纏をして集中し始める。
「まず体内にエネルギーを溜めるイメージ。細胞の一つ一つからパワーを集め、それを一気に外へ」
ドゥーンさんの体から放たれた通常より遥かに多いオーラ。
その量に俺はわずかに気おされる。
凄い…
「こんな感じだ。練が出来れば基礎は後一つで終了だ、がんばれよ」
そんな言葉を言い残し、いつのものようにドゥーンさんは去っていった。
俺達は今見せられた事を思い出しながら練の習得に励む。
細胞からパワーを集め、一気に外に。
「練!」
俺の体を通常より遥かに多いオーラがその身を包む。
「アオ、凄い。私も負けない」
ソラも目を瞑り集中。
「練!」
激しいオーラがソラの体を包む。
ちょ!
俺よりも大きくない!?
ソラに負けるのはちょっと俺のプライド的にくる物があるよ!?
「出来た!」
嬉しそうにはしゃぐソラ。
「あ、ああ」
くそう。
絶対追い越してみせる!
俺は練の習得に励むのだった。
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