第一章
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インディアン=ドレス
「インディアン嘘吐かない」
「それ本当?」
姉妹で話をしていた、ジョーン=キングとエマ=キングの二人は。
「前から思っていたけれど」
「さあ」
姉のジョーンは首を傾げさあせて妹のエマに応えた、二人共ライトブラウンの長い髪に緑の瞳であどけない少女らしい顔をしている。
「どうかしら」
「よく映画とかでそう言うけれど」
「実際どうなのかしら」
「違うんじゃないかしら」
エマは首を傾げさせつつこう言った。
「やっぱり」
「違うかしら」
「だって人間皆嘘言ったりするから」
「皆?」
「だって私もお姉ちゃんもいつも言われてるでしょ」
「ああ、お父さんとお母さんに」
「お兄ちゃんにもね」
二人の兄であるセオドアにもというのだ。
「言われてるじゃない」
「言われてみれば。私嘘を言うこともあるし」
「私もね」
「それで怒られるじゃない」
「だからインディアンの人もなのね」
「そう、あの人達もね」
そのインディアン、ネイティブの人達もだ。実際はというのだ。
「嘘吐くんじゃないかしら」
「嘘吐かないって言っても」
「嘘言わない人いないから」
「そういうものかしら」
「そうよ、インディアンも嘘吐くのよ」
エマは姉に確かな声で言った。
「やっぱり」
「映画じゃいつもそう言ってるのに」
「テレビでも漫画でもね」
「インディアン嘘吐くのね」
「がっかり?」
「ちょっとね」
こう言うのだった、しかしだった。その二人の当の兄であるセオドアが次の日二人にこんなことを言った。ハイスクールの学生で妹達と同じくライトブラウンの髪に緑の瞳だ。鼻も背も高く足が長い。ハイスクールでは野球をしていて二番センターだ。
そのセンターの彼がだ、妹達に言うことはというと。
「二人共最近結構ネイティブの人達の話をしてるけれど」
「ネイティブ?」
「ネイティブっていうと」
「だからインディアンの人達のことだよ」
こう妹達に説明もした。
「昨日言ってた」
「ああ、インディアンの人達がなのね」
「ネイティブっていうの」
「そうなの」
「インディアンって呼ばないの」
「最近はそうだよ、とにかくな」
ネイティブの呼び方のことも話してからだ、セオドアは二人に話した。
「実は今僕のハイスクールの先生にそのネイティブの人がいるんだよ」
「えっ、そうなの?」
「お兄ちゃんのハイスクールにインディアンじゃなかったネイティブの人がいるの」
「そうなんだよ、だからよかったら」
それで、というのだ。
「その人の話聞いてみるか?ネイティブの人」
「ううん、じゃあ」
「よかったら私達にその人紹介して」
「是非ね」
「そうして」
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