番外編:パラレルワールドに行きます 〜その四〜
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……涙目上目遣い! これがあればご飯が何杯でもいけます!!」
「一誠様の上目遣いなんて……ああ、鼻から赤き情熱が止まりませんわ」
鼻血を垂れ流しながら感動の涙を流された……何故だ! 俺が何をしたというんだ。どうして、目の前の二人だけでなく未だに俺の中に居る歴代赤龍帝まで鼻血を流したり吐血したりしてるんだ! ああ……俺の安息の地はこの世界にもないのか……。
「安心してください。ご主人様の傍から離れる気はありませんわ。その代わりですがコスプレをお願いします。ユニ様!」
「はい、準備は整っています」
「なっ! 俺はそんな服着ねえからな!」
「それなら無理やりにでも行かせてもらいますよ、洋服破壊!」
「お、俺の服が! なんだ、そのふざけた技は!?」
ユニから押し付けられたへそだしカウボーイコスプレを突き返そうとしたところで突然、エルシャがそんな技を使ってきて、俺の技が木端微塵に砕け散る。裸になった体に対して慌てて胸と下を手で隠す俺に対してエルシャが鼻を押さえながらこの世界の俺の技をこの世界の歴代から聞いて真似をしたと酷く満足げな顔で言ってきた。俺は顔を真っ赤にしながらカス馬鹿の方を見るがカス馬鹿がこの上なく気持ち悪い目で俺の方を見ていたので俺は泣く泣くカウボーイ服を着る。下は勿論と言ってもいい程にミニだった。
「……もう我慢の限界だ……何もかもカッ消えろおおおおおおっ!!」
俺は目から涙をこぼしながら全ての怒りを発散されるべくカウボーイ姿のまま『龍 帝 銃』を乱射しまくる。このままこの世界の俺達もカッ消してやる。もう誰にも俺は止められねえ!
「アアンッ! もっと、もっと下さい、ご主人様!」
「体が焼け付くこの甘美な快感……流石です、流石ですわ、一誠様!」
…………ドMを除いてだがな。俺は全ての攻撃を受け止めて喜びの喘ぎ声を上げるエルシャと“焼き鳥女”を見つめながらガックリとひざを折る。もうやだ……家に帰りたい。
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