衝突
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
馬よ、汝の主たる光臨を疾く運べ!!」
草薙王が最初に殺した神ウルスラグナ第三の化身、馬。
相手が罪科を犯している場合その力を行使できる。
くそ、こうしている間にも……、そうだ。あの権能を使えば。
「我が戦車は悪を砕き、義を尊ぶ偉大なる主の印なり。我その力を用い悪を打ち払う」
そう言って東の方から来た馬を同じく馬が引く馬車で迎え撃つ。
「これは、ウルスラグナ……」
「負けてたまるかぁーー!!おおっおおぉおおおお」
勢いを強くする馬車に上から来る馬が競り負けた。
「はぁはぁはぁ、うっ」
この権能行使している間じゅうずっと激痛が走る。
そこ激痛に耐え、北斗は新たな権能を使う。
「其は戦士、勇士集まりて汝の敵を打ち払う要塞。何者をも破ることの出来ない絢爛要塞」
北斗は近くにあった建造物を黄金の要塞に変えた。
そして大砲やミサイル、ありとあらゆる兵器がそこには詰められており、今にも戦争が始められるほどの物量が凝縮されていた。要塞と同じかそれ以上の硬さを誇るまさに鉄壁の守り、攻めてもびくともしないという気迫がそこにはあった。
「大砲発射」
その号令とともに草薙さんに向かって無数の兵器が火を吹いた。
草薙王はうまくかわしながら後ろの三人に撤退の準備をさせていた。
「草薙さんまだ勝負は終わっていませんよ、それに僕から逃げ切れると思うんですか?」
「まぁそうだな。邪悪なる者よ我を討つにあたらず」
そう言霊を告げ「鳳」の権能で三人を連れて草薙さんは戦線を離脱した。
僕は草薙さん達がいなくなったのを見て地面に倒れこんだ。
護堂さんと満月王が戦い始めた時私たちは護堂さんより少し離れた場所で待機していた。
そして見たのだ。第二の太陽より来た炎の馬とは別にもう一つの馬を。
「なっ」
「あれはペルセウスの光に似ている……」
そうつぶやく万里谷とリリアナ。
清秋院もことの重大さがわかったようで万里谷に話しかけていた。
「どう、祐里、霊視の方は?」
「いまやっているのですが、あっ」
「どうしたの」
「父たる鋼の獅子と母たる大地の蛇が合わさり太陽の神格東の国に導くもの、此れ乃ち海を司る神なりや。
其は岩と共にある貶められた神、全てを支配した天の女王」
霊視の結果を他の二人に話す祐里。
「リリアナさんの方はどう?」
「私の方はミスラについてしか分からないな」
「でもなんか難しそうな神格だね……、この勝負難しくなるかな」
あまりはっきりしない霊視の結果に恵那は不安そうにそう呟いた。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ