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英雄は誰がために立つ
Life2 ケルベロス
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りかかった。
 しかしそれは叶わぬ。
 祐斗の剣が士郎の背中に届く数瞬前に、椿姫の長刀を弾き片腕を取ると同時に引っ張る。

 「くっ!?」

 ゼノヴィアの力をてこの原理の如く受け流し、剣を奪い去り押し倒す。

 「ひゃ♪」

 それらを一瞬の内に熟して何時の間にか祐斗の懐に入ると、一本背負いで無力化する。

 「っ!?」

 最後に、3人の顔の真横に剣を突き刺し止めとする。

 「チェックだ、何か異論はあるか?」
 「無いです」
 「完敗です」
 「ある!」
 『は?』

 最後のゼノヴィアの言葉に呆気にとられる3人。

 「如何してあのまま凌〇プ〇イ(続行)してくれないんですか!あんなのが度々続けば欲求不満になり過ぎて、気が狂ってしまいます!」

 ――――と、何ともおかしい発言をするゼノヴィアだが、士郎にとって彼女の暴走発言は日常化しつつあった。

 「あのなぁ、ゼノヴィ「ごめんくださーい!」ん?」

 玄関の方を見やると、リアス達が居た。

 「如何したんだ?リアス」
 「あのね士郎、貴方に折り入ってお願いが有るの・・・」


 −Interlude−


 リアス達は士郎達と共に居間に来ていた。

 「なるほど、また何というか下らない話だな」
 「下らないって!そりゃ、士郎さんからすりゃそうかもしれませんけど、俺は冥界行きがかかってるんですよ!」

 士郎の言葉にいきり立つ一誠。
 しかし、士郎はその反論を許さない。

 「下らないものは下らないだろう。どうせお前の事だ、リアスや朱乃と楽しくヤル空間を壊したくなかったんだろ?」
 「うぐっ」
 「し、士郎!一誠を責めるのはやめて!」
 「勿論一誠だけのせいじゃない、リアスも朱乃もだ!今のままじゃ一誠の勉強が捗らないと理解しつつも、一誠の取り合い競争を辞められないで見て見ぬふりをし続けて来たんだろ?」
 『うぐっ』

 ぐうの音も出ないほど、容赦なく3人を断罪する士郎。

 「それで?そんなやりたい放題し放題の勉強ともいえない努力の欠片も無かったから、冥界行きのために俺を頼ってきたと?」
 「そ、そうy「ん?」・・・です」

 幼馴染の眼光に小さくなるリアス。

 「貴方は以前、部活の後輩である男子生徒を一日前で付け焼刃とは言え、赤点回避どころか平均点以上の点数を取らせるような勉強法を授けたと、聞いたのですけど?」
 「あー、あれか!確かに蛭田は、あれから赤点を取らなくなったな」

 蛭田と言う学生を始め、弓道部に居る士郎の後輩たちは士郎のおかげで全員赤点を取らなくなったが、実際は士郎が直接下した勉強時間の恐怖が今も彼かの記憶に残っており、そのトラウマ的恐怖よりもいい点数を取
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