Life2 ケルベロス
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出す士郎。
椿姫は、士郎の方から手を取って来られたことに動揺し、意のままに着いて行った。
(からかってやるなよ?大人げない)
【確かに少々過ぎたか。しかしな、我の寝床に突然異物が増えたのだ。警戒するのは当然だろ?】
(お前がそんな玉か?それに、お前にとっては地球上であれば全てが寝床・住処だろうに)
【クク、如何だかな】
すぐ近くに居る椿姫にもばれない様な高度な念話をする1人と一体。
だがこれはどちらかと言うと、ミッツの方から士郎に繋げているからできる芸当で、士郎にはこれ程の盗聴不能な念話はまだ・・・その内・・・きっと・・・何とか・・・いつかは・・・―――――。
兎に角!含んだ言い分をあっさり躱される士郎。
一万年度頃の話じゃない位の、気が遠くなる程の年月を存在して来た彼の者にとっては、それが人間は勿論大体の人外達も赤子扱いされても当然なのだろう。
そんな2人と一体は朝食のために今を目指すのだった。
−Interlude−
同日、午前10時ごろ。
明日は期末試験1日目なので、そのための練習として才女であるリアスと朱乃による問題を一誠達に出していた。
結果、小猫とアーシアは悪くないモノだった。
しかし、一誠はと言うと・・・。
「ど、如何いう事なの?イッセー・・・。この結果は!?」
「いや、それはその・・・」
「今日までちゃんと勉強してきましたのに、この結果はいくらなんでもおかしいですわよ?」
「それがですね、実はかくかくしかじかで――――」
2人に問い詰められた一誠は、素直に事情を白状した。
何でも2人の隙だらけの服装に、今日までのテスト勉強の間、ずっと集中できずにいたらしい。
蓋を開けてみれば何とも下らない理由だ。
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
しかし、結果として原因となった2人共思うところがあったのか、一誠を責めることが出来ない様だった。
「困った・・・わね?」
「そ、そうですわ・・・ね?」
「でも如何します?このままじゃ、イッセーさんは・・・」
アーシアの指摘は尤もだった。
そこでリアスはある決断を下す。
「こうなったら最終手段を使うしかない様ね・・・」
決意を表すような表情で片手を握り拳の様にする。
その様はまるで、背水の陣を敷く武将の様だった・・・・・・とか。
−Interlude−
藤村邸の庭で、剣と剣同士が交差しあい鳴り響く剣戟があった。
「ハッ!」
「このっ!」
「これでぇ!」
気合を持って攻めているのは長刀の椿姫に聖魔剣の祐斗、それに|絶世の名剣《デュランダ
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