Life2 ケルベロス
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かと驚きを見せる。
「道場に入ってきた時からだ。この道場位楽なもんだぞ?というか、会談前の白龍皇の突然訪問の時に、みせたじゃないか?」
「そう言えば、そうでしたね・・・。それにしても先程の仮想敵はどれほどに強いのですか?士郎君が負けるなんて」
「・・・・・・・・・以前から思っていたんだが、椿姫やゼノヴィア達の中では俺はどれだけの無敵超人なんだ?俺なんて大したことは無いんだぞ?」
何時もの様に謙遜する士郎。
しかし、椿姫の主観は違うようだ。
「我々以上の人外を圧倒、または討伐できる人間は十分過ぎる程に大した事が有りますよ!」
「そ、そうか?」
椿姫の圧力に怖がる様に腰を引く士郎。
白龍皇にはあれだけ強気な姿勢を見せられるのに、本当に女に弱い男だった。
「それで、私の質問には答えて下さらないのですか?士郎君」
「あ、ああ、答えるよ。・・・・・・・・・実際はやってみないと分からないが、恐らくサーゼクスさんより強いだろうな。それに加えて、俺が知る中では最速だ。あいつに純粋な速度で追いつける者が世に果しているかどうか、と言うクラスだな」
この事に椿姫は大げさではと言いそうになった言葉を飲み込んだ。
士郎は過度な程自分を低く見ているが、他者に対する評価は基本的に正しい。
そして、今迄見聞きした士郎の強さは化け物級。人間で言えば確実に英雄と言う名の人種だ。
そんな士郎が行き過ぎた評価をする可能性は極めて低いのではないか、と言うのが椿姫の考察だった。
「それは士郎君がかつて戦った事のある敵ですか?」
「あんなのが敵として立ちはだかられていたら、今頃俺はあの世行きだよ。こっち側の事も知っている俺の知り合いさ。気の良い奴でな、アイツの事を所謂大英雄って言うんだ」
椿姫は悪魔に転生した自分が言うのも何だが、士郎の知り合いは人外だらけなのかと思ったが、気の良い友人を侮辱されれば流石の士郎も自分への心証を悪くするのではないか、と考えて言うのを辞めた。
「さて、話はその辺にしてそろそろ朝食のようだし行くか」
「気配ですか?」
「いや、朝食を催促しに来た奴が椿姫の後ろにきてるからな」
「!?」
真後ろの気配を感じ取るくらいであれば、椿姫にもできる芸当だったがので、士郎の言葉にすぐさま振り向いた処には、藤村家の飼い犬?のミッツが居た。
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・っ」
ミッツは、まるで椿姫を観察するかのように見ていた。
その視線に、何か言い寄れぬ恐怖を感じる椿姫。
「呼び出し人が来た様だし、行くか」
「え?あ・・・・・・」
そんな両者の間に入ると同時に椿姫の手を取り、居間に向かって歩き
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