番外編043話 if 真・恋姫無双編 13話
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あまりの光景に、一瞬周囲が沈黙に満ちた。
それを待っていたのだろう。周辺に翼の羽ばたく音と共に大質量の物体が上空から落下してくる。
……そう。グリフィンドラゴンのグリと、その背に乗ったアクセルが。
「この場にいる全軍に告げる。武器を捨てて降伏しろ。そうすれば少なくてもこの場では生かしておいてやる。だが降伏しないようであれば、あのような最期を迎える事になるだろう」
その言葉が響き渡ると、途端に劉備軍、曹操軍の兵士達が手に持った武器を地面へと落とす。
最初はアクセルとグリ、更には炎の壁やカマイタチブレスを見て心が折れたほんの一部。だが、仲間が降伏したのを見た他の兵士も次第に武器を手放し、それを見た他の兵士も更に……と加速度的に武器を地に捨てる兵士の数が増えていく。
この兵士達は別に桃香や華琳に対して忠誠心を持っていない訳ではない。いや、寧ろ純粋な忠誠心という意味では大陸屈指だろう。
桃香はその性格から多くの兵士に好かれ、華琳はその覇気に心酔する。
だが、その忠誠心そのものを揺るがすような圧倒的な衝撃を与えられた事により、唯々諾々とアクセルの命令に従ってしまったのだ。
「それと、劉備軍、曹操軍の武将も余計な真似をする事を禁じる。既にお前達の主君は俺の手の内にあるというのを宣言しておこう」
その言葉と共にアクセルの腕が一瞬白炎と化し、巨大な獅子の炎獣となって地を駆ける、あるいは体長3m程もある鳥となって空を飛ぶ。
数秒後、桃香と一刀、華琳はそれぞれ炎獣により身動きが取れなくなり……それを見て、まだ忠誠心の残っていた兵士が攻撃するも全く効果がなく、寧ろ炎に触れた事により火傷したのを見て、劉備軍、曹操軍は降伏を選ばざるを得なかった。
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