精神の奥底
42 暴走する権力
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ライズすることも可能なはずよ」
「なんでそこまで完成されたシステムが実用化されずに隠されていたですか?ここまでの話だとそのまま研究を進めれば、ノイズに対向する決定的な手段が生まれるかもしれない」
リサの問いでヨイリーは止まる。
だが誰もがそれは思ったことであった。
プログラムは現在、2つしかこの世に無い。
しかも片方はWAXAの手には無いのだ。
可能な限り対抗策は量産しておきたいはず、いやむしろそうしなければならないはずだ。
現状、決定的な対抗策はシドウ以外の隊員は持ち合わせていないのだから。
「確かにここまでは完璧なシステムよ。最大の難点…誰も使いこなせないっていう問題が無ければね」
「誰も…使いこなせない…?」
その一言でヨイリーを除いたこの場にいた皆が描いていた理想のシステム、その幻想は呆気無く打ち砕かれた。
そして同時に疑問が湧き上がる。
誰も扱えないシステムが自分たちの目の前に姿を現した。
夢でもなければ、自分たちの妄想でもない。
現実として映像という形で証拠が残っており、誰の目から見ても否定できる要素はないのだ。
話しながら困惑している様子が顕著になり始めたヨイリーは一度、お茶を啜ると更に続けた。
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