精神の奥底
42 暴走する権力
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力を保つことができると期待されていた。実際にアシッド・エースと互角かそれ以上の高い出力を誇り、凄まじい戦闘力を発揮すると推定されるわ。装備もそれに見合った強力なものばかり。バズーカ、マシンガン、ショットガン、グレネードランチャー、スナイパーライフル、アシッド・エースと同じウイング・ブレード、ブラスター」
「ひゃぁぁ…Valkyrieもビックリ、武器のデパートかよ」
「常人を遥かに超えるスペックに銃撃をサポートするスコープ機能、電波体の姿を一時的に変化させる事のできるトランス・ウエポン」
「でもそれだけ装備を備えているってことは機動性とか…処理速度は変身に使う端末の処理能力だけでは賄えないじゃないですか?」
「その欠点を補うために装備は当時の技術で可能な軽量化、更にシステム最大の武器であるDNAコンピューターを搭載している」
「DNAコンピューター…マジで?」
「なにそれ?」
「アカツキ…あのな、コンピューターってのは0と1の2つで処理してるのは知ってるな?それが4つの塩基で処理できるからより高速で演算ができる。まだ実用化はされてないって話だったが…」
「バイザーが捉えた映像から敵の弱点や動きを瞬時にシミュレート、理想的な動きを促すため、システム自体がある程度の意志を持っていると言ってもいいでしょうね」
シドウは今の流れで違和感を感じていた。
スターダスト・システムが彩斗の手に渡ったのが偶然だったとしても、話がうますぎる。
たった3年前に見つかった残留電波から電波変換を開発し、そこまで高度なシステムを完成させるなんて早すぎるのだ。
「ストップ、ちょっと待って下さい。ここまでの話は分かりました。でも3年前に発見してからシステムを完成させるのが早すぎやしませんか?確かにその前の計画の段階である程度の技術には下地があったのは分かります。でも電波変換、すなわち電波体という他の生物の力を身に纏わせる技術、既存のスーツを身に纏わせるのとはアプローチの仕方が違い過ぎる」
「そう。前の計画の時点で電波変換のベースになるような技術はある科学者によってもたらされていた。それを採用することで前計画の欠点であった誰にでも扱うことのできるということからある程度の資質のある人間に限定することにしたのよ」
「そうですか…」
「残念ながら彼を含めた計画の関係者は現在行方不明になっているわ。話を続けるけど、このシステムがこれまでのシステム、そしてアシッド・エースと違う点はね、エースプログラムやジョーカープログラムに頼ること無く、ノイズの影響を受けないこと」
「え?そんなことが可能なんですか?」
「理屈的には受けたノイズを別の媒体に溜め込み、攻撃によって排出することでそれ自体を武器にする。しかも使用者にもよるけど、ノイズを制御することができるならファイナ
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