No.1 プロローグ
[1/2]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
ここはハルジオンの街。
俺は立ち寄ったこの街の、魔法屋に来ている。
自分の使う魔法意外知らないので、どんなものがあるか知りたかったからだ。
カラン、カラーン、………
扉をゆーーっくりと開けると
いらっしゃいませ、という言葉で温かく歓迎される。のではなく、
「えーー!!この街って魔法屋一軒しかないの?」
というおんn……コホン、女性の声に歓迎(?)された。
金色の髪を斜め上の方で縛っていて、すごく短いスカートの、とにかくエロい服装の女性だった。
期待してただけに歓迎されてないと虚しいので歓迎されたことにしておく。
俺に気付いてないのか、店員らしき人物とその女性の会話は続く。
つーか店員、俺には挨拶ねーのか?
…………え、もしかしてガチで気づいてない系?
マジ店員に気づかれないとか生まれて初めてだわ。
うっわ、悲しー。悲しすぎて笑っちゃうわーーー。
笑笑笑笑笑笑わr…………やめよう。虚しすぎて死ぬ。
つーか、いい加減気付いてくれませんかねぇ。
――――と、そんなことを考えている間にも会話は続く。
「あーあ、無駄足だったかしらねぇ。」
「まあまあ、そう言わずに見てってくださいな。新商品だってちゃんと揃ってますよ?」
「あたしはゲートの強力なやつ探してるの。――――う〜ん、あ? ホワイトドギー!!!」
ゲート……門?へぇ、そんな魔法があるのか。知らなかった。で、その中にホワイトドギーなんてものがあると。
それにしてもホワイトドギーって ……白い子犬?ププッ、全然強力そうじゃないんだけど。
あ、それとも名前に反してすげー強いとか?
「そんなの全然強力じゃないよ?」
あ、やっぱり強力じゃなかったか。
「いーのいーの?探してたんだぁー。いくら?」
「2万J。」
あれぇ?強力なやつ探してたんじゃなかったっけ。俺の聞き間違いだったっけ。うーーん。ま、いいか。そういうことにしとこう。
「お・い・く・ら・か・し・ら?素敵なおじ様。」
なんだ?あいつ。値段なんてとっくにわかっているだろうに。
もしかして値引きしたいのか?あー、いるよな、自分の価値を高く見積もっている奴。
あいつじゃ、1000J値引くのがやっとだろうに。
そういえば、あいつに聞けばいろんな魔法分かるんじゃね?
よし、魔法を教えてもらうために2万くらいおごってやろう。
「はぁ、わかったよ。1万9000Jでいいよ。」
お、安くなった。よし、予想と違う金額になる前に(まあ、ならないだろうけど)早くおごろう。
「本当はおいk…「ほい、1万9000J。」…え?」
うわ、やめてそのこの人いたっけ、みたいな顔。
結局そういう顔される運命なら、せめて本当におごってもらっていいんです
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ