おまけ10話『背中』
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かれて、再度ルフィは意識を失う。ジンベエモまた同様だ。
そんな彼らを守ろうと白ひげ一味が船から乗り出すも、もう遅い。
黄猿による光速の拳。
いつになく大きな溜めとともに振り下ろされたその拳に割って入れるものなどいるはずもない。
白ひげに続きルフィの命をも――
「!?」
――いや、違う。
黄猿と、すでに木を失ってしまっているルフィとの間に割って入る赤い影。
その影に気づいだその場の人間は目を疑い、それでもその者の名を叫ばずにはいられない。
「4皇のシャンクスだ!」
ありとあらゆる人間の視線を受けて、シャンクスは言う。
「この戦争を終わらせに来た」
そして、戦争は終息へ。
つまり――
「……はぁ……はぁ……赤髪ぃ? ルフィを……海賊の道へと……はぁ……引き摺り込んだ……男」
「……?」
ガープの意識がそれて、ハントはハントで事態を理解しないままに、戦場が急速に冷え始めたことを感じ取る。
「……??」
首を傾げて、空気の弛緩を感じ、そして立ち止まってしまったことでハントの気が緩んだ。
「ハント!?」
「……」
その場で崩れ落ちたハントを慌ててエースが支えて、それを見ていたガープもまたそれを見て気を抜いてしまったのだろう。
その場に背中から倒れこむこととなった。
「……まったく……歳は……とりたくない、のぅ……体がもう動かんわ」
「じじぃ」
どこかすっきりとした表情を浮かべるガープに、エースがかすれた声を漏らし、それはつまり。
遂に。
――ハントとガープの決闘も終わりを迎えた。
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