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ONE PIECE 〜音姫航海日誌
第4話
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……負けるかよ!…こんなところで!

音波(おとなみ)っ!」

パチン……。

「「「「「「ギャアーーーーーッ!!!!」」」」」」

音の波動が周りを突き抜ける。

「ちっ…この糞爺……」

「流石は億越えっと言ったところかの〜。全く、しぶといもんじゃ」

「くそ…あ〜しんどい…」

「武装色…波天衝(はてんしょう)!」

腕に武装色の覇気をまとい、掌に波動を乗せる。それをただ突き出すだけ…の技。

「ふん!!!!」

ガープの拳骨とあたしの掌がぶつかり合う。

…やっぱり…競り負ける…けど!本命は!

空足(カラアシ)!か〜ら〜のぉ〜!」

「ぬっ!?腕を犠牲に!?」

力も殆ど込めてなかったから右腕も折れたけどな……。

大突波(おおつなみ)……すううぅ!! 跳躍声(バウンドボイス)っっっ!!!!!!」

体を弓並みにしならせ、やる事は。

ただ…でかい声を出すだけ。勿論、波動は声が出かければでかいほど、破壊力は上がるって特性だがな!

その声をあいつの頭上で放つ。

一瞬……音速によって中央に穴が空いた船は、徐々に水を招き入れ始めている。

「ゴホッ……(これ使うと、当分まともな声は出せねぇからな…)」

「…むぅ…油断してもうたわい…。」

「ゴホッゴホッ…フゥ!(この野郎っ!?まだ!?)」

穴の空いた場所の側で、膝をつき肩で息をしているガープ…だが…まだ動けそうだな。

ガッッ!!

「あ…ぅ…」

「へ…イ……ごほ…ラ!?!?」

あたしの横に、ヘイラが突っ込んできた。

刀を掴んだままだが、意識がない。

「…ガープ中将…この海賊団は危険です。私も何度か死を覚悟しましたよ」

「ぬう…分かっとるわい。にしてもボガードが苦戦するほどの剣士とは…全く。末恐ろしい奴らじゃ…現にわしも、たった今死にかけた。」

「逮捕、でよろしいですね?」

「当たり前じゃ。わしとて海軍の端くれ。やる事くらい分かっとるつもりじゃわい」

「こいつらはもう動けない!船が沈みきる前に逮捕しろ!」

「「「「「「はっ!!」」」」」」

ここまで…か…やっちまった。まぁ〜…運がなかった…ってだけかな。

「すま…ね…ヘイ…ラ…セイラ…あた…の所為…で…」

謝罪すら…まともにできないのかよ。

「諦めるの早いよ!!散紙(ちりがみ)

あたしの体を紙が覆う。周りを見ると、仲間達全員が紙に覆われていく。と同時にヒラヒラと黒い紙が混じっている…。そういう事か!

あたしやヘイラ、仲間達の体が浮き始め、まぁ面倒なのかあたしらの船に投げ出されているけど。

幕紙(まくがみ)!」

黒い紙が一気に膨らみ、
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