番外編042話 if 真・恋姫無双編 12話
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返る。
(しっかりしろ、俺。今やるべき事は、とにかくこの場から大人しく撤退する事だ。董卓軍と呉が一緒になっているだけでもこっちの勝ち目は少ないのに、そこにアクセル・アルマーまでいればどう足掻いても勝ち目はない。ソウルゲインとかが出てきてないのは不幸中の幸いか。それに、場所が場所だけにうちの軍の被害は少ない)
頭の中で素早く考えを纏めると、副官に向かって命令を出す。
「お前は兵の混乱を押さえてすぐに行動出来るように纏め上げろ。俺は劉表様に即時撤退するよう進言してくる」
「は!」
霍峻の判断は決して遅くはなかった。事実、周囲にいる他の諸侯の軍は未だに混乱のまっただ中にあるのだから。
……いきなり空からジェネシスのような物が降ってくれば、無理もないのだが。
しかし、それでもやはりアクセルという存在を知った時の混乱を取り戻すには時間が足りなかった。
「シ水関、開門! 続々と軍勢が出撃してきております! 華、張、黄、周の旗を確認!」
「……くそっ、奇襲の上手さはシャドウミラー仕込みって訳か? 俺達より前にいる劉備軍や曹操軍が盾となる筈だ! その隙に撤退の準備を整えておけ!」
霍峻の口から出た命令に、兵士が素早く散っていく。
元々劉表軍の兵の練度は決して低いものではなかった。そして霍峻が加わって常備軍を作ってからの訓練は、その練度を飛躍的に高めている。
それこそ、兵の練度だけを考えれば曹操軍とも互角に渡り合えるだろう、漢の中でも最高峰の練度を誇っていた。
その様子を満足そうに一瞥し、霍峻は絶影で劉表の下へと向かう。
(アクセル・アルマー……どう考えてもジャンルが違うだろ。大体、このでかいのとかどこから持ってきたんだよ……くそっ、生き延びてみせる……絶対に生き延びてみせる!)
そう内心で決意を固めながら真っ直ぐに劉表の下へと出向き、強硬な態度で撤退を進言する。
信頼する霍峻がそこまで言うのなら、と劉表は撤退を認め、反董卓連合の中でも被害は最小限のまま、劉表軍は孫呉・董卓連合軍の攻撃から逃げ延びるのだった。
……ただし、荊州に戻った時には冥琳や詠の情報操作により逆賊という情報が広まっていたのだが……
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