番外編042話 if 真・恋姫無双編 12話
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何しろ袁紹軍は数に関しては間違いなく随一だが、その質は決して高くはない。
ちょっとした出来事ですぐに混乱してしまうのだ。
「……嘘……だろ……」
場所は戻って劉備軍。
その中で、シ水関に現れた存在を目にした一刀が信じられないといった様子で呟く。
元々ゲームに関しては現代人らしくそれなりに遊んできた経験のある一刀だ。当然ファンタジーゲームの類も遊んだ経験があり、グリフォンという存在は知っていた。
だが一刀の知っているグリフォンは、下半身が竜ではなく獅子だし、翼や羽が全部で4枚もないし、角も生えていたりはしていない。
それが誰の仕業か。アクセル・アルマーという人物と多少ではでも面識があっただけに、想像するのは難しくなかった。
更に悲劇は続く。そのグリフォンが空を飛び反董卓連合軍の真上まで来ると……次の瞬間には周囲一帯が影に覆われたのだ。突然空中に現れた超巨大建造物とも呼べる存在による影。
その建造物が落ちてくる瞬間に聞こえてきた名乗りは、間違いなくアクセルのものだった。
(くそっ、アクセル……あんた一体何者なんだよ!)
内心で叫ぶが、突如現れた巨大建築物は自分達目掛けて落下してくる。
それを見ては、自分の考えよりもまず先にやる事があった。
幸い、自分達劉備軍は反董卓連合の先頭。中心部分にいる袁紹軍よりも被害は少ないだろうと。
「退避、退避するぞ!」
「はわわわわ! ご、ご主人様。退避するといっても左右は高い崖でしゅ!」
「分かっている、けど、このままだとまともに被害を受ける! だから限界まで崖に寄るんだ!」
自分達のすぐ後ろにいる曹操軍も同じような判断をしているのを見て、一刀はそう叫ぶのだった。
「嘘だろ嘘だろ嘘だろ嘘だろ!」
時は少し戻り、シ水関にグリフィンドラゴンが召喚された直後。
狂ったように同じ言葉を呟く武将が1人いた。
ここは劉表軍。その中で1人の武将が混乱したように言葉を紡ぐ。
幸い、周囲にいる者達の視線はシ水関の方に向けられているので奇異の目は向けられていないが、もし周囲にいる者達が冷静であれば恐らくその人物……霍峻に奇異の目を向けていただろう。
だが、霍峻本人は全くそんな事に思い至らずに頭を抱える。
(あれって、どう考えてもネギまに出てきたグリフィンドラゴンだろ? いや、羽とか角を見る限り他にもグリフォンとドラゴンの合いの子ってのはいて、それかもしれないが……大体、どうなってるんだよ。何だって反董卓連合の前に呉が袁術から独立してるんだよ。くそっ、折角ここまで上手くやって来たってのに……北郷一刀の姿も蜀に確認出来たし、劉表の部下として信頼も厚い。後はこのまま成り上がっていけば……そう思ってたのに……)
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