入学編
第3話 舞う冷氷 深雪VS服部
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人は生徒会室に入っていった。
達也『失礼します。』
深雪『失礼します。』
生徒会室には、生徒会役員と思われる女子生徒4人がテーブルに座っていた。中央に座っている1人は当然、生徒会長の七草 真由美。
真由美『そんなに畏まらなくてもいいわ。
ささっ、座って。』
達也『はい。』
深雪『畏まりました。』
そう言って、2人は椅子に座る。無論、深雪は達也の隣に座る。
そして、達也達6人は昼食を摂り始めた。真由美達4人は、学校で出される食事。対して達也と深雪は、深雪の手作り弁当。
とはいえ、自宅に使用人はいるのだが、何故か達也と深雪が摂る食事は深雪自身が作っている。(自分の手作り料理を食べて欲しいという深雪本人からの希望で。)
余談だと思うが、達也達の使用人の主な仕事は、洗濯や自宅の掃除,手入れなどである。
真由美『あっ、そうだった。自己紹介してなかったわね。
まずこちらが、風紀委員長の渡辺 摩利。』
摩利『よろしく。』
真由美『その隣が、生徒会会計の市原 鈴音。
通称“リンちゃん”。』
鈴音『“リンちゃん”と呼んでいるのは会長だけですので気にしないで下さい。』
真由美『その隣が、生徒会書記の中条 あずさ。
通称“あーちゃん”。』
あずさ『かっ、会長!後輩の前で“あーちゃん”はやめて下さい。私にも立場があるのです??』
コミカル的な紹介ではある。特にあずさ、“あーちゃん”と呼ばれて はわわわっという感じで、案外可愛らしかった。
真由美『あとここにはいないけど、副会長の“はんぞーくん”を合わせた5人が我が生徒会のメンバーとなっています。』
“はんぞーくん”とは、服部 刑部少丞 範蔵のことである。
6人が食事を終えたあと真由美が本題に入った。さて、何故達也と深雪が呼ばれたかというと…、
真由美『さて、今回あなたがた2人をお呼びしたのは、あなたがたを生徒会に勧誘しようと思ってなの。』
生徒会への勧誘である。それにしても、深雪はともかく、何故達也が呼ばれたのかというと…、
達也『1つ、お聞きしてもよろしいでしょうか?』
真由美『何かしら?』
達也『深雪はともかく、何故俺まで呼ばれたのでしょうか?』
やはり、そこは気になるところである。
真由美『実は……。』
真由美は、事情を説明した。
達也『なるほど、佐山 留三先輩が…ですか……。』
真由美『そう、本人に直接問い詰めようにも、必ず邪魔されるからね……。』
摩利『何せ、奴の背後には日本政府が存在するから、関わろうにも出来なくてな。』
真由美『そこで達也君、あなたも生徒会に勧誘しようと思ってね。』
摩利『それに、君がこちら側についたとなったら、留三とて簡単には手を出すまいだろうしな。』
達也を勧誘した理由
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