■3.対戦ウイングガールズ!
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てるのがわかってるみたいに、逃げていくのよ」
美紅がそういうのならきっとそうなのだろう、桃子も袋を捕まえるのではなく小動物を捕まえるという方向に考え方を変えた。
そして、桃子と美紅は二手に分かれて袋を追いつめた。
美紅が捕まえにいくと、美紅から逃げるように動いたところに桃子が押さえにかかる。
しかし、桃子もひょいと避けられた。
「あれ?」
確かに美紅の言うように「生きてる」みたいだ。
桃子も逃げられてしまった。
なかなか2人がかりでも袋を捉えることはできない。
しかし、何もできていなかったわけではない。
袋の制空圏を防いだのだ。
「建物も使って袋小路に追い詰めよう。それなら押さえられるわ!」
追いかけっこの最中に、桃子がそう提案したのだ。
「それだわ!」
美紅も桃子のグッドアイデアに乗った。
2人で袋が上にいかなように動きを封じ、だんだんと地上に追い詰める。
袋は美紅と桃子のガードのせいで下に下に逃げていくしかなかった。
「よし、これなら捕まえれるわ!」
アオイは何度もウインドプラスを殴ろうとした。
しかし、すべて空振りに終わった。
「アオイさん、オレにまかせて!」
健太はクロムレイバーを構え、敵に斬りかかった。
ウインドプラスはその攻撃をよけるためにアオイから離れた。
「オレは男なんかに興味はないんだがな」
クロムレイバーは空を切ったが、健太はすぐに切り返した。
しかし、ウインドプラスも逃げ回るだけではなかった。
ウイングマンに向けて強風を吹きかけてきた。
「うわっ??」
強風に少しよろけながらもウイングマンはクロムレイバーを振りきった。
自分の力に過信をしていたのかウインドプラスはよけきれなかった。
腕に軽くだが傷をつけられた。
「貴様はなかなか強いな」
ウインドプラスはファイティングポーズを取った。
「俺を誰だと思っているんだ!」
舐められていると思った健太はいつもの決めポーズを取ろうとした。
「悪裂、ウイングマ……んっ!?」
なんと大見得を切っている間に、ウインドプラスは逃げ出したのだ。
ファイティングポーズを取ったまま、後ろ向きに健太たちから遠ざかっていった。
健太とアオイにはその行動はまさに予想外だった。
2人は思いっきりずっこけてしまった。
「ちょ、ちょっと待て! 逃げるな〜っ!」
あっけにとられて一瞬出遅れてしまった。
慌ててウインドプラスの後を追いかけた。
ウインドプラスはただ逃げたわけではなかった。
美紅たちが追いかけている袋の元に向かったのだ。
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