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ウイングマン ウインドプラス編
■3.対戦ウイングガールズ!
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まるで生きてるみたいね……」
もちろん、美紅は袋をただの袋だとは思っていなかった。
しかし、武器であって、あくまでもモノとして想定していた。
生物だという考えはまったくなかった。



3人が全然戻ってこないので健太はだんだん心配になってきた。
少し前から風の動きの向きが細かに変わっていた。
時計を見たらもう15分くらいは経っている。
「確かに遅いね。ホントに怪人の仕業なんじゃないかって気になってきたわ……」
久美子は相変わらずカメラを空に向けてファインダーを覗いていた。
「あっ!? 森本さんが戻ってきた!」
健太の肉眼より望遠レンズの分、久美子の方が遠くまで見渡せたので桃子の姿を早く発見できたのだ。。
飛び立った方向から桃子が猛スピードで戻ってくる。
「ピンクだけ?」
頷いた久美子を見て、一大事だということを理解した。
3人で戻ってこないということは何か一大事があったとしか考えられない。
「やっぱり敵の仕業だったか……」
そう思った瞬間に桃子が目の前に着地した。
「リーダー、やっぱり敵がいました! 今、アオイさんが1人で戦っています」
そう言われるとすぐさま健太は変身した。
「チェイング!」
変身してから、はたと気付いた。
「あれ? 美紅ちゃんは?」
アオイが1人で戦っているのなら美紅がどこにいるのか、何をやっているのか疑問を感じたのだ。
「あ、えっと……美紅ちゃんはか、風を追いかけているんです……」
桃子は健太の質問に桃子は適切な答えが思い浮かばなかった。
あの袋をどう伝えればいいかわからなかったのだ。
健太は疑問符を浮かべた表情をしているが、それにも構わず桃子が先に指示を出した。
自分が今来た方向を指差して言った。
「アオイさんはこの5キロくらい先の高層ビルの上で戦っています!」
桃子の表情に今、自分がするべきことを理解した。
「わかった!」
ウイングマンは翼を広げた。
「私は美紅ちゃんをサポートしに行きます。リーダー、アオイさんをよろしくお願いします」
その言葉を聞くと健太は桃子の指差す方へ飛び立った。
そして桃子は健太とは別方向に飛んでいった。


完全に蚊帳の外の久美子は手持無沙汰になっていた。
そして、パシャパシャとシャッターを切った。
何もしていないと本当に1人ぼっちの気がしたからだ。
飛び立った桃子をファインダー越しに覗いていた久美子は何か違和感を感じた。
「ん?」
桃子が飛び立ったとき、一瞬スカートがめくれたのだが、パンツを確認することができなかった。
「森本さんってまさか、Tバックでも履いてるのかしら? ハハハハ、まさかねぇ〜」
自分としても適当に撮影していたし一瞬のことだ。見間違えてもおかしくはない。
久美子は自分の目の錯覚だと結論づけた。
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