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ウイングマン ウインドプラス編
■3.対戦ウイングガールズ!
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か!」
プラス怪人は桃子の二の腕を揉むように触るとニンマリとした表情を浮かべた
そして、その感触を確かめるようにもう一度桃子の二の腕を掴んだ。
「いやあああああっ!?」
桃子は慌てて手を離して後ろずさった。

「このヘンタイっ!」
そう言ってアオイはディメンションビームを放った。
桃子が逃げれるようにするための威嚇だった。
狙いは甘いので当たりはしなかったが、桃子とプラス怪人の間には距離ができた。
「こいつは私が食い止めるから、桃子ちゃんはケン坊を呼びにいって!」
本当は自分たちでやっつけるつもりだった。
しかし、相手がエッチな怪人となれば話は別だ。
コウモリプラスやスノープラスの経験から、自分に対しても含めて、何をされるかわかったもんじゃない。
「わかりました。すぐにリーダー連れてきます!」
桃子もアオイの意図をすぐに理解した。
今まで飛んできた方向に向かって猛スピードで戻っていった。

「ちっ! 逃げられたか……」
桃子の後ろ姿に残念そうな顔をするプラス怪人だったが、目の前に立ちはだかったアオイを見ると顔つきが変わった。
「さっきの女が肉付き的には好みだったが、お前もなかなかいい体をしてるじゃないか!」
そう言っていやらしい笑みを浮かべた。
その表情とセリフに、アオイは背筋が寒くなって思わず身震いした。
「なんで、ライエルからの刺客はエッチなやつばっかりなのよ……」



2.
その頃、美紅は袋を必死に追いかけていた。
最初はただ袋をつかまえればいいと安易に考えていたのだが、袋は空気の抜けた風船のように無軌道に動いていて、行く先が読めない。
スピードは追いつけないほどではないが近づくとするっと避けていく。
最初は無軌道に飛んでいるだけだと思ったが、どうもそうではないような気がする。
「もう、何なのかしら……これじゃあ、捕まえれないじゃない……」
しかも捕えようとすると美紅に向けて袋の口から強風をぶつけてきているように思えた。
強風をぶつけられると、気を抜くと飛ばされそうになる。
その度に美紅は一旦袋から離れなければならない。
風を吹きかけられると必然と向かい風が美紅を襲ってくる。
何度もそれを繰り返していたら、気が付くとせっかく着物に合わせてアオイの家でセットした髪が乱れてしまっていた。
「もうっ! せっかくわいいって広野君にも褒めてもらえたのにっ!」
美紅は若干不機嫌になったがこの際仕方がなかった。
この大風の原因、袋を抑えるにはこの風に向かっていかなければならないのだ。
しかも怪人をアオイと桃子の2人に任せてきたのだ。
自分の役目をきっちり果たさなければいけない。
袋はなんとしても自分1人で押さえなければいけない。
美紅は意を決して袋に向かっていった。
「でも、
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