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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
IFストーリー もしあの人が生きていたら………
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さる。
大きな虫はやはりキョロキョロしては何かを確認している。
「よし、このまま………」
パキッ!
「あっ………」
うっかりしていた。星と夜美を静かに引っ張っていくのと、大きな虫の動きを警戒するのに地面の様子をおろそかにしてしまった。
俺の足元には折れて曲がった枝があった。
「だけどこれくらいの枝の音なら………」
そう、小さい筈だ。風で揺れる葉の音もあったし、気づかれるわけが………
「………」
だが、そんな思いも虚しく、目と目がしっかり合ってしまった。
「ラグナル!!!」
『アーベントセットアップ!!』
俺は急いでアーベントを展開。
正直、まだ使い慣れていないが、それでも速さは他のフォームと比べても段違いに速い。
「cdヴぉいvsvdんdvsjdvんfvjど!!!」
「「ひぃ!?」」
何の鳴き声かは分からない雄叫びを上げる虫。
その声に更に2人は委縮してしまった。
「鳴き声なんて初めて聞いたぜ………2人とも、しっかりと俺にしがみつけ」
そう呟き、星と夜美は素直に従った。
「2人とも一気に加速するぞ!!」
凄い勢いで頷く2人を確認した後、俺は直ぐにその場から飛び上がり、一気に加速する。
「零治達どこ行ったんだ?」
「念話で声を掛けてみるわ」
「何か怪しいなぁ………」
『マスター、ウォーレン達が!!』
「ウォーレン!!!」
「ん!?」
上空からの声にウォーレンが居たので、大声で声を上げた。
「あれってレイ………?ってずるい!!あんなにしっかり抱き付いて!!!」
「でもあの様子何かおかしい様な………」
と呟いた後、茶色に空を染める虫の大群が零治達の後を追う。
「「「………」」」
その異常な光景に思わず固まってしまった3人。
「あれって………」
「ええ、あれでしょう………」
「あれだね………」
未だに信じられないのか、その場で立ち尽くしたままになってしまう。
「………って!!零治達が!!」
「あ、ああ!!急いで追いかけるぞ!!」
「3人とも待ってて!!」
やっと我に返ったシャイデの声に反応し、3人は急いで零治達の後を追った………
「へっくし!!」
結果的に大きな虫の大群を撒く事は出来た。
「ううっ、暖かい………」
「夜美、ホットコーヒー飲む?」
「ありがとうシャイデ、頂く………」
たき火の近くで固まって団を取る俺達。
やはり奴等のスピードは速く、アーベントでさえも追いつかれるのも時間の問題となっていた。攻撃しようにも星と夜美が抱き付いているので出来ない。フルドライブすれば逃げ切れる
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