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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
IFストーリー もしあの人が生きていたら………
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世界、生物の大きさが普通とは違い、巨大だったり極端に小さかったりしているのだが………」
そう、この世界では普段地球で見かける生き物の大きさがまるで違っていたのだ。先ほど襲ってきた巨大ハチが居ると思えば、ちっちゃなライオンが居たり、もうごちゃごちゃだ。
「そういう世界なんだな。確かにあんなに巨大で危険な生物がいちゃ管理局も無闇に来れないな!!」
と笑いながらそう言うウォーレン。愉快そうだが全然愉快じゃない。
「や、夜美………これって………」
「ん?これは………!!!」
「ん?どうしたの?」
ピタっと固まった星と夜美。
「………何してるんだ?」
俺は不思議に思ったので2人の様子を確認しに行く。
「えっ…………」
星達の視線はその下にあった地面の窪みだった。そしてその窪みの中にはカサカサと動く茶色い巨大な虫が………
『………マスター、逃げることを提案します』
「待て、落ち着け。冷静になれ零治………今慌てて逃げたら奴等を刺激し襲ってくるかもしれない………ここは冷静にゆっくりと忍び足で………」
そう呟いているとガシッと両腕を掴まれた。
「星?夜美?何してるんだ?」
「あ、足がすくんで………」
「う、動けないのだ………」
茶色い虫を前にして動けなくなるとは………
「しっかりしろ2人共………!!」
「で、でも………」
星が涙まじりの震えた声で弱々しく呟く。
夜美も涙目でしっかりと俺の服を掴んで離さない。
「ら、ラグナル何か良い案を………」
『ブラックサレナで転移しましょう、ジャンプするまで数秒硬直しますが大丈夫でしょう』
「………その言い方フラグじゃね?」
『………すいません、言ってから気がつきました』
そしてその回収もどうやら早いようだ。
ガサガサ…
「「ひぃ!?」」
近くの茂みから音がし、怯えながらそっちに注目する。
「………?」
茂みから顔を見せたのは大きなコオロギの様な顔をした生き物だった。
「レレレレレ、レイ……!!」
「夜美落ち着け、叫べばもっと集まってくるかもしれない………」
訂正。コオロギには似ているがこの状況下でそんな都合の良い事なんてあるわけが無い。
(落ち着け俺………落ち着け………!!)
くっついている2人を抱き寄せ自身を落ち着かせる。
こいつらのスピードは速い。ブラックサレナではない状態の転移では転移して逃げてもすぐに追いつかれるかもしれない。
『マスター、こいつら魔力を辿って私達に気がついたみたいです。ですが大きさの違いか私達にはまだ気がついていないみたいです………』
「だったらなるべく音を立てずにずらかるぞ………」
小さな声で星と夜美に呟き、恐る恐る後ず
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