第十七話 南雲大尉!ハンドボールやってる!?その十七
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「最後の一文いらねえだろ」
「そんな設定はな」
「ちょっとな」
「それはないだろ」
こう話すのだった。
「まあそれでもな」
「知らない読者さんもいるからな」
この辺りは配慮する親切な作品なのだ。
「まあとにかくな」
「全員攻撃か」
「さて、どうするかね」
「お決まりの終盤の最大のピンチだぜ」
まさにクライマックスの場面だ、そして。
そのクライマックスの場面でだ、二人は動いたのだった。
「しかしここでな」
「決めるのがヒーローって奴だ」
「正義の味方は勝つ!」
「最後の最後にはな!」
「それならだ!」
「やってやるぜ!」
少なくとも二人に挫けるという言葉はない、煩悩の為に。
それでだ、今回はというと。
「行くぜオペレーションシャドー!」
「俺達の新必殺技見せてやるぜ!」
こう言ってだ、二人は。
攻める南雲達に向かう、だが。
ここですっと姿を消した、これには誰もが驚いた。
「おい、消えたぞ」
「ああ、連中いなくなったぞ」
「どういうことだよ、これは」
「一体」
観客達は驚きの声をあげる、そして。
その中でだ、不意にだった。
南雲に対してだ、こう声が来た。
「大尉、こっちです!」
「パスをお願いします!」
ボールを持ってジャスティスカイザー側のゴールに向かう南雲への言葉だ。
「俺達が決めます!」
「やらせて下さい!」
「いけるか」
正面を見たまま毅然とした顔でだ、南雲は応えた。
「シュートを」
「はい!」
「大丈夫です!」
「わかった、ではだ」
南雲は消えた二人のことを気にしながらもだった、ここで。
声のした方に目と気配を向けた、その時にだった。
隙が出来た、僅かではあったが。
ボールを投げようとしたその瞬間にだった、二人は。
「隙あり!」
「今だ!」
「今仕掛けるぞ!」
「ここでだ!」
こう言ってだ、一気にだった。
二人は南雲が投げようとしたボールを奪い取り早速だった。
二人同時にだ、手を合わせてボールを投げたのだった。
「行けっ、ツインシュート!」
「ハンドボール版ツインシュートだ!」
「受けろ俺達の兄弟パワー!」
「正義の力を!」
こうう二人で叫んでだ、そのうえで。
そのボールを投げた、ボールは超高速で飛び唸り形を変えて螺旋状に動きそうしてがら空きになったゴールに。
突き刺さった、そしてここで試合終了のホイッスルが鳴った。
「試合終了!」
「やったぜ!」
「勝ったぜ!」
二人はホイッスルが鳴った瞬間にガッツポーズになった。
そしてだ、こう言ったのだった。
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