3部分:第三章
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賭けるか?」
「賭けるっていうの?」
「俺はあれだ」
彼は言った。
「ハンバーガー食い放題な」
「ハンバーガーなのね」
「ああ、マクドナルドな」
「結構安くない?」
「じゃあ別のにするか?」
双葉の言葉を受けて訂正してきた。
「そうだな。ケーキバイキングな」
「あっ、いいわね」
双葉はこれには顔を晴れやかにさせた。
「それじゃあそれね」
「これから一月好きな時におごってやるよ」
彼はあくまで強気だった。
「まあ降らないに決まってるけれどな」
「じゃあ私は」
双葉もまた賭けに乗る。彼女が出したのは。
「この一月DVDのレンタル料全部出すわ」
「へえ、結構するぜ」
彼の趣味はドラマ鑑賞だ。DVDで観る主義だ。だとするとその費用も馬鹿にはならない。双葉が賭けたのはそれであったのだ。
「じゃあそれでいいんだな」
「いいわ。じゃあ降るか降らないか」
「まあ結果はわかってるけれどな」
隆盛ははじまる前からもう勝ち誇っていた。暑い中でも涼しい顔をしている。
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