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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico18-Aミッドベルカ相搏つ
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て走り出したから、「待って!」2人を追いかける。
「あーくそ。いつものクセで犬扱いした・・・!」
「マスター? 私は犬じゃなく狼ですよ〜?」
追いついた時、ルシルは頭を抱えていて、フェンリルはそんなルシルの背中に覆い被さるような体勢でもたれかかってた。そんな2人に「ルシル君、フェンリルさん!」はやてが声を掛けると、「ごめん、はやて、みんな。迷惑を掛けた」ルシルは深々と私たちに頭を下げた。私たちはそれだけで機嫌を損ねるようなことはないから、気にしないで、と返す。
「ありがとう。・・・それでだ。フェンリル。俺がお前の名前を呼んだのは、お前を荷物番にするためじゃない。男の俺も荷物番になるから、お前が俺の代わりに参加しろ。そう言いたかったんだ。ちなみに敗北は許さん。勝て」
「っ!・・・はい、我が主。神狼フェンリル。・・・絶対に勝って見せまーす! はやて達には勝利を! 小娘となのは達には敗北を!」
「はっ、上等じゃない! あなたとはわたしが決着をつける!」
シャルは見上げるように、フェンリルは見下すようにして、お互いにライバル意識を向けた。なんだろう、2人の間で火花が散ってるような・・・。で、シャルと同じルシルを慕っているはやては、「頑張ろうな、みんな!」そんな2人をスルーして、シグナム達と士気を高め合ってた。
「あたし達も頑張るわよ! 経験の利はこっちにあるんだから!」
アリサが大きく拳を空に向かって振り上げると、「オオー!」私と同じように経験の無いアリシアだけがアリサと同じように拳を振り上げた。と、アリサとアリシアから視線が向けられる。なんであんた達はやんないの?って。私となのはとすずか、それにアルフは顔を見合わせて、「おおー」小さく拳を上げた。
「シャル! いつまでも睨み合ってないで始めましょ!」
「あ、うん! まずはそうだなぁ・・・。あ、アレやろう!」
シャルがフェンリルとの睨み合いを切り上げて指差した屋台へと目を向ける。屋台には「輪投げかぁ〜。初心者でも大丈夫だね」ってなのはがにこやかに言う。そういうわけで、初戦は輪投げゲームということになった。
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