暁 〜小説投稿サイト〜
小学時代を思い出そう!
「タイヤの空気圧」

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 息子を自転車に乗せて保育園に預けに行く時の事だ。

『うわっ重いなあ』

 乗っていると自転車のタイヤの空気が抜けてきたのに気づいた。あとで空気入れで入れてたら、ふと思い出した。
 僕の小学時代の話だ。

◇◇◇

 僕は小学校5年生から、自転車に乗っている。周りの子がほとんど自転車に乗っている中、僕はめずらしい方だった。僕が5年生まで自転車にダメだった理由は、単純に親父が僕の性格を考えての事だった。(まあ、確かに周り見ないで飛び出すからなあ!)
 自分の自転車に乗るようになって気づいたのは、自転車は空気圧で、ずいぶんと乗り心地が変わる事だった。単純なところ、スピードが変わった!
 タイヤと路面の接地面積が増えれば増えるほど、摩擦が増える。だから、空気をパンパンに入れたタイヤほど、速く走る事が出来た。僕が初めて乗った自転車は、いわゆるママチャリだったから、より速度の違いを感じたのだった。
 そうそう、道路を走っていて、白線の上を走った時だった。

『あっ!軽い』

 ペダルが軽くなったのに気がついた!アスファルトの路面より、白線の上の方がペダルが軽くなりスピードも速く出せたのだ。
 近くの団地には、敷地内の歩道がコンクリートの所があった。そこも自転車で走るとペダルが軽かったなあ。きっと、アスファルトに比べて、摩擦係数が少なかったのだろう。そうそう、チェーンに油を差すのも、走り安さに一役かった。
 あの当時を思い出すと、懐かしい気持ちと共に、しょっちゅう自分で自転車をいじっていた事で、知らず知らずに物理的な事を学んでいたのだろうなあと思ったのだった。

おしまい

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