日常生活?【2】
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。そのときは、まだ小学3年生だったのでゲームより外で遊ぶ事の方が多かった。しかも、その丘からは、町と海の景色を見ることがとが出来た。特に夕方は絶景だった。
あの日も、いつもの様に景色を見るため何人かの友達と丘に行った。日がくれてきたので家に帰ろうとしたその時、
ずっと、遠くに虹色の輪が見えた。辺りが少し暗くなった。すると、急に大きな揺れが襲ってきた。木が何本か倒れ、皆で身を寄せ合い揺れが収まるのを待った。かなり長い時間揺れてたと思う。やっと揺れが立てるくらい弱くなり安心した次の瞬間、『ザァァァァァーー』アニメや映画でしか見たことの無いとても大きな津波が押し寄せてきた。津波は、堤防を軽々と越え町を襲った。よく遊ぶ公園や自分達の学校、そして母が居るであろう家、何もかも流された。
私達のいた丘も3分の2が沈んでいた。何個かの山を越え人のいる場所まで歩いた。2日近く歩いたと思う。そこで孤児院に入れられた。その2ヵ月後、親戚に預けられた。町が津波に呑み込まれてから孤児院に入るまで何故か私は泣かなかったことを覚えている。
サラに聞くと、父の出張先が東京か南極かの違いで他は同じだったらしい。
「資料ならあるわ」サラは、そう言って何枚かの紙を持ってきた。
「これは?」
「調査隊の実験資料の一部よ」そこには、そこまで詳しくないが、正規の資料だった。
「どうして、こんなものが…」こんな資料は全て処分されているため新たに手に入れる事は不可能なはず。
「私の能力よ」
「え?」
「私の今使える力、それは過去に存在した物を再生する能力」
「それって、サラが想像した物が出てくるの?」しかし、サラは首を横に振った。
「物質、つまり命があるものは再生できないわ。しかもこの力を使える回数は決まっているの」
「それって何回ぐらいなの?」
「一回」
「…」一回ってもう使ったじゃん。
「生憎、セカンド・インパクトの資料は殆ど存在になかったからこれで全部よ」
数枚の資料のために、一回きりの切り札をつかったのか…。
「実家は沈んでいるのよ?どうやって誤魔化すのよ」
「父の実家に置いてあったとでも言っておけばいいわ」父の実家、祖父母の家は今年に入ってすぐ取り壊された。二人はすでに他界してるし家の中は空だったのだから仕方ないが。
「なら、これで問題は無くなったのよね」
「余程の事が無い限りは」
「ならこのシナリオは進められるから、結果オーライね」
「後は姉さん次第よ。この前の過去問みたいにドジ踏まなければ」
「今回は命が関わるかも知れないから失敗はしないわよっ」
「当たり前よ。私の命も関係してくるんだから」心配してるのは自分の命なんだ…
「未来は姉さんに掛かっていると言っても過言じゃないわ」
「分かってる」NERVに入れなかったら、この世界
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