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魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第21話 「歓迎会」
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んて」
「そ、そーよ。私達よりももっと得意そうな人が……ほらそこの彼とか」
キリエ、人を売るような真似をするなよ……まあ彼女達と先に知り合ったのは俺だから理不尽とまでは言わないけど。
「いや俺は……」
「ショウ、謙遜は良くないと思うな。さっきわたし達のことギッタンギッタンにしたんだから」
アリシアの発言を皮切りに次々と小学生達の口が開いていく。
「そうよね……今思い返してみてもさっきのデュエルのショウさんは凄かったわ」
「うん……最初は行けるかもって思ったけど」
「2本目を抜いてからは一方的な展開だった」
「そうだね、みんなあっという間にやられちゃったし」
いやそれは……君達のデュエルを見てたから苦手な分野とか穴が分かってただけで、今日初めてデュエルしてたのなら多分勝てなかったと思うんだけど。
なんて言ってもこの流れは変えられるわけもないか。……はぁ、気が重たいけどはっきり言う他にないよな。
「悪いけど、いくら頼まれても君達のコーチをするつもりはないよ」
「えぇ、今まではなんだかんだで付き合ってくれてたんじゃん。何で?」
「……弱いから」
アリシアだけでなく、この場に居た全ての人間の表情が凍る。それに一瞬遅れて、自分が言葉足らずで発言してしまったことに気づく。
「あぁいや、今のは君達が弱いからって意味じゃなくて俺がってことだから」
「え? 弱いってショウさん、すっごく強いじゃないですか?」
確かにバニングス達から見れば俺は強く見えるのだろう。
でも俺は最初から強かったわけじゃない。どちらかといえば、最初は負けることが多かった。負けても楽しくはあったけど、やっぱり悔しくて……強くなるために考えて考えて考え抜いて、勝っても負けてもそれを繰り返してやっと今の力を付けたんだ。
けどあいつは……初めてのデュエルで通り名持ちに勝ってみせた。もちろん、相手に油断はあっただろう。だが勝ったんだ。
あいつの成長速度を考えれば、おそらくすでにこの子達に近いレベルに到達しているだろう。遠くない未来、きっと今の俺くらいになる。この子達の面倒を見ていれば、間違いなく勝率は下がるはずだ。
「……現状で満足するわけにはいかないんだ。俺にはどうしても勝ちたい奴がいる……だから、もっと先へ進みたい」
俺の言葉に小学生達の視線がシュテルに集まる。だが彼女は涼しい顔で佇んだままだ。
「彼が言っているのは、おそらく私ではありませんよ……私に対して今ほどの熱を向けてくれたことはありませんから」
「いや、シュテル……お前にも勝ちたいって思ってるんだけど」
「私に『も』ですか。そうですか……」
ああ……間違いなく機嫌が悪くなっていらっしゃる。目を合わせてくれないどころか背中向け
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