心を閉ざす少年
強制ルームメイトの刻
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「お帰りなさい。ご飯にします?お風呂にします?それとも、わ・た・し?」
彼方は自分でも驚くほどのスピードでドアを閉めた。
{えーと・・・状況整理・・・まず今日、事件があって、怪我が軽かったから整備室に行って、簪さんに出会って、話し盛り上がってこんな時間になって、帰ってきて・・・・・現在に至る・・・って、}
彼方は銃を向けてドアを開け、
「なんで人が居るんですか!!」
と叫んだ・・・しかし、
「お帰り。私にします?私にします?それとも、わ・た・し?」
「・・・セーフティー(安全装置)外しますよ」
殺気を放ちながら言うが、
「やん、おねーさん怖い〜」
「はぁ〜・・・」
彼方は、突如現れた生徒会長、更識 楯無・刀奈(さらしき たてなし・かたな)の裸エプロン姿(中は水着)に溜め息をついた。
「あら、興奮しないのね・・・これ以上の姿じゃないとだめ?」
「興奮はしてませんが、流石にその、見られないというか・・・」
「あは♪柏木君照れてる♪」
彼方の顔は少しばかり赤かった。
「ちがっ・・・否定はしません」
そういうと、壁に背を預け、彼方は浅寝準備をする。周りに警戒するため、学園に来て一日しかちゃんと寝ていない。
「あら、そんな寝方じゃ身体に毒よ・・・さあ、お姉さんのところに・・・((ニヤニヤ」
「行・き・ま・せ・ん・!・!」
彼方はわざわざ一言一言止めながら言った。
「・・・というより、なんで居るんですか・・・?本当は二年生は入れないでしょう・・・わざわざ会長権限を使ってまで此処に来たんですから、何か用があるんでしょう?」
「あら、言う前に言われちゃった」
「・・・まあ、拒むことはしませんよ・・・生徒会長を拒んだりしたら、後がメンドクサイですし・・・どうぞ」
彼方が置いた紅茶を手に取った二人は会話を始める
「あら、この紅茶おいしい・・・えーと、簪ちゃんがお世話になったわね・・・それで此処に来たの・・・ありがとう」
「いいえ?僕は先輩に感謝されるようなことはしていませんよ?ただ、話が合っただけです・・・それに、」
「それに?」
「僕の事を理解してくれた・・・僕の話を真剣に聞いてくれた・・・あんな人、家族以外に始めてです((ニコッ」
{言われていた位より、明るいじゃない}
そう、彼女は千冬の頼みで来たのだ。(それと簪の感謝)
〜少し前〜
「更識、頼み事がある・・・こいつについてなんだが・・・」
「?はい・・・この子は・・・えーと、柏木君・・・でしたっけ?」
「ああ・・・実は、こいつは非常に暗く、過去に非常に重いトラウマを持っていて、殆どの女性の事が嫌いなんだ・・・それで、」
「それで、この子を明るくして、女性嫌いを直して欲しい・・・と?」
「ああそうだ・・・それについてなんだがあいつの部屋に住んで欲し
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