浄化
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と、そこには二人の少女が待ち構えていた。
「やっと来たわね! ほら、さっさと出発するわよ、サバタ!!」
「うん! 私もフェイトちゃんに早く会いたいし、サバタさん、お願いします!」
アリサとなのはが月村家に着陸させたラプラスの前で待ち伏せていた。すずかに視線を向けると、彼女は含み笑いをしながらこう言ってきた。
「やっぱり皆で一緒に行ってみたいなぁ〜って思いまして。せっかくこんなに立派なシャトルがあるんですから、今丁度夏休みの時期ですし、ミッドチルダへお出かけしてみたかったんです」
「はぁ……さっきの電話の意味はこれか。まぁ別に構わないが、家族にはちゃんと許可をもらったのか?」
「当然よ! この私がその程度の事を忘れる訳が無いじゃない!」
「私の所は、サバタさんが一緒に行くって言ったら私も驚くほどすんなりと許可をもらえたの」
「ふむ……アリサの所はともかく、なのはの所は恭也か士郎辺りが心配だとか言ってそうな気がしたが……」
「あ、わかっちゃいます? お兄ちゃんとお父さんはサバタさんが思ってる通りの事を本当に言ってたんだけど、お母さんがちょっとお話したらすぐに許してくれたの!」
「……」
なぜかミッドのナカジマ家を思い出した。そうか……高町家もかかあ天下なのか。美由希の影は相変わらず薄いが……帰っても尚、士郎は大変だな。
「おお、皆でミッドチルダにお出かけやな! これなら向こうでも賑やかになりそうやな〜♪」
「旅行に行くわけじゃないんだぞ、はやて……」
という訳で俺と八神家一同の他に、なのは、アリサ、すずか、を含んだ面子でミッドチルダへ再び向かう事になった。想定外にぞろぞろと引き連れる羽目になったが、要件を済ませた後に余程の事が無ければ、本当に旅行としても良いかもしれない。フェイト達も嬉しく思うだろうし、ちょうどエレンにこいつらとの顔合わせが出来る。冷静に考えると、色々都合がいいな。
そうして、ラプラスは再びミッドチルダへ発進した……。
・・・・・・・・・・・・・・・・
〜〜Side of フェイト〜〜
「…………太陽ォー!!」
パイルドライブ、開始!
パイルドライバーの4つのジェネレーターから増幅された太陽光線が棺桶の中に注がれ、中にいるロキから浄化の煙が吹き出る。急激な光で身体が焼かれて、イモータル・ロキが苦痛の声を上げる。
直線に投げてくる西洋剣と回転して円弧を描きながら迫る曲刀による猛反撃を回避しながら、私は棺桶から離れたエクトプラズムをエンチャント・ソルの力を込めたバルディッシュを振るって押し戻し、浄化を進めていく。実際にやってみてわかったが、防御力の低い高速移動型の私にとって、拠点攻略みたいなこの行動はかなり厳しいものがあっ
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