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リリなのinボクらの太陽サーガ
浄化
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ていける!!」

「生きていける、か。ならばいつか思い知るだろう、フェイト・テスタロッサ。優秀な人造魔導師として生きるおまえは、この世界における争いの“種”だ。おまえの存在をきっかけに世界は更に混沌を極め、人の手では止められない大きな戦いを招く。その時こそ、おまえは自らの意思に反する世界に対して、真に絶望するだろう! 私は地獄の底で、おまえ達が希望を失い、絶望の底に沈むのを待つとしよう。フハハハハハ!!!!」

まるで呪いの“種”のような事を告げると、耳障りな笑い声を発しながらロキの姿はおぼろげに消えていき、完全に消滅していった。パイルドライバーも動作を停止し、ジェネレーターが魔方陣の中に降りていった。どうやら浄化をちゃんと果たせたみたいだ。

「やったね、フェイト! 初めてイモータルの浄化が出来たね!」

「うん、姉さん。私、お兄ちゃんの力になれたよ。お兄ちゃんの代わりに務めを果たせたよ」

「そうだね。それと、あんなヤツの言葉なんか気にしちゃダメだよ。フェイトはフェイト、私の大事な妹なんだから、ね?」

「うん。大丈夫、全然気にしてないから」

姉さんにはそう言って笑顔を見せたけど、内心ではロキが最後に言った事はあながち全部が間違いでもないとわかっていた。どんな経緯があっても、私は人造魔導師。それも魔力量がAAAランクと、他の多くの魔導師と比べてはるかに豊富だ。ただでさえ魔導師の能力にはバラつきがあると言うのに、自分で言うのも何だが人造魔導師にこんな才能豊かな人間がいるとわかれば、プロジェクトFATEの研究が色んな場所で推し進められる可能性は十分高い。
……だから、最初の一人である私がやらなくちゃいけない。これから先、救いを求める多くの人造魔導師を助けるために、私は……!

「……エレンさん。“嘱託魔導師”の資格って、私でも取れますか?」

「ええ、問題なく取れますわよ。それに裁判でこちらの誠意を示すという意味でも、減刑のために嘱託魔導師の資格を取ったりする事例もよくありますわ。フェイトさん、あなた嘱託魔導師になるおつもりですか?」

「はい。でも、家族皆一緒で幸せに暮らすのは諦めていません。ただ……私も前に進みたいんです。後ろを向いたり、立ち止まったり、守られてばっかりだった私は、今度こそ自分の足で歩きたいんです! お兄ちゃんのように……誰かに誇れる生き方をしたいんです!」

『フェイト……こんなに立派になって……! うぅ……!』

なんかモニター越しで母さんが感極まって泣いてるけど、そこまで驚く事かなぁ? それと、別の世界の私だったらこの道を自然と選んでたような………。まぁ、流石にそれは気のせいだね。

「プレシア……今のあんたの姿を見てると、どうして前はあんな風になってたんだろうなぁ〜ってつくづ
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