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リリなのinボクらの太陽サーガ
浄化
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目に付かずにパイルドライバーで浄化が行えるだろうというエレンの考えを頼ったのだ。それでエレンはラジエル艦載機のヘリに乗って合流したのだが、ここに集まったのは彼女だけではなかった。

「パイルドライバーを使うなら、太陽の使者の代弁者である私が絶対に必要だよね〜」

「えっと……私も太陽の力を使えるから、頑張ります!」

「あたしは太陽の力とかは使えないけどさぁ、一緒にいて見守るぐらいはしてもいいだろ?」

上から順にアリシア、フェイト、アルフと続いている。要するにプレシアを除いて彼女達もエレンと共にやってきていたのだ。流石にプレシアは重要参考人の立場である事に変わりはないから来られなかったが、代わりに向こうに残ったクロノによって、モニターを経由して彼女にもこちらの様子が見えるようにしてある。

「しかしなぁ……俺の代わりにパイルドライブをやると、フェイトが言うなんてな……。確かにロキは自分達を嵌めようとしたアレクトロ社の社長だから、落とし前をつけたい気持ちもわからんでもないが……」

「お兄ちゃん……私は別にそんな復讐じみた気持ちでやると言ったんじゃないよ。次元世界のイモータルは、次元世界の人間が浄化するべきだから……お姉ちゃんと共に太陽の力が使える私だからこそ、このパイルドライブは私がやらないといけないんだ」

「それにパイルドライブはお兄ちゃんの身体に凄い負担がかかるんだよね? 過酷な任務を終えたばかりなのに、そこまで全部任せたくないよ。私達のためにお兄ちゃんが戦ってくれたように、今度は私達もお兄ちゃんのために頑張りたいんだ」

フェイトとアリシアは俺が何を言った所で頑として揺るがない決意を込め、そう力説してきた。二人もいつの間にか、そこまで言える程心が強くなったのか……。
ああ、そうだな。フェイト達には早めにパイルドライブの経験を積ませておいた方が、今後のためになるか。俺がいなくなった後でも、彼女達だけで浄化が行えるように……。

「……おまえ達の熱意には負けた。今回のパイルドライブはフェイト達に任せてみよう」

「うん、ちゃんと為し遂げて見せるから!」

「じゃあさじゃあさ? 私達がパイルドライブをしてる間に、お兄ちゃんはマキナの手術ができる医者の人を連れてきたらどうかな? 手術だって時間が必要なんだし、出来るだけ余裕はあった方が良いでしょ?」

「あ〜……確かにアリシアの言う通りかもしれないが、俺は初めてのパイルドライブが成功するかどうかで、念のためにおまえ達を見守っておきたい。不測の事態が起きてもすぐに対処出来るように、近くにいた方が良いからな」

「む〜。そこまで心配しなくても、フェイトと私ならちゃんと出来るよ〜!」

「そうは言うがな……パイルドライブ中はイモータルのエクトプラズムを弾く
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