新四天王の作戦
エンジョイ夏休み
第28話
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「でも量産タイプではないね。」
「質が高そう。」
「そう、手作りの畳だからね。」
ラビリンス首都ピョンピョン総統官邸内謁見の間
「何、出撃したいと。」
「ハッ。」
「相分かった。サウラー、行くが良い。」
「ハッ。」
「サウラーは去った。」
陸軍本部控室
「フン、夏休みの思い出を写真に撮って残すのか。この世界の人間は、思い出とやらを写真に撮って残しておきたいらしい。おかしな奴等だよな。」
ラビリンスでは一般人のカメラ保有を禁じております。もちろん、ラビリンス携帯にカメラ機能は装備されていない。
「だが、これは使えるかもしれない。」
一方
ラブたち4人は、母あゆみに連れられ新高島平駅北にある写真館へ向かった。そして、到着した。
「こんにちは。」
「いらっしゃいませ、あゆみさん、ラブちゃん、他の皆さん。」
「ヘェーーーーッ。いろんな写真があるのね。」
「全部、商店街の人たちだよ。」
「エッ、全部。」
「そう、商店街の人たちは、みんな家で家族の写真を撮っているんだ。」
「ほら、あれが家の写真。真ん中の2人はお祖父ちゃんとお祖母ちゃん。」
「あら、私にとってお父さんお母さんよ。」
「あゆみさん、この写真もありますよ。」
「あら、懐かしい。この頃って、高島平団地造成中の頃の写真よ。」
「ヘェーーーッ、お母さんにもこんな頃があったんだ、アハハハハハッ。」
「オカッパ頭で大胆な服装ね。」
「コラッ、ラブ。」
「でも、あのお祖父ちゃんお祖母ちゃんって。」
「ラブから見て曽祖父母よ。」
「エッ、ひお祖父ちゃんとひお祖母ちゃん。」
「そうよ、ラブ。」
「この頃のラブちゃんの家の畳屋さんは大忙しだったんだよ。高島平団地が造成中で畳の注文が殺到したんだよ。手作りだから、高額家賃の部屋や分譲部屋を中心に注文が入ったんだよ。」
「そうなの。」
「本当にこの頃、感謝したわ。当時のお父さんお祖父さんからたくさんお小遣いくれたわ。」
「うらやましいなぁー。それに比べ、私の幼い頃って....。」
「実は悲劇が多いんだよ。」
「バブルがはじけてから畳の注文はおろか、メンテナンスの依頼も急減して、公団の職員から『今後、お部屋の洋間化を推進する。』と言われ、急に貧しくなったのよ。」
「では、この頃からスーパーパートで働くようになったの。」
「その通りよ。お父さん圭太郎と結婚してから芸能界も引退してしまったし。」
「お母さんはそれまでグラビアアイドルだったの。」
「そうよ。」
「そう言えば、ラブちゃんたちのお母さんたちって皆美人だもんね。」
「まあっ。」
「ところで、お祖父ちゃんとお祖母ちゃんの名前は。」
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