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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
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せるべきだ」
「俺にその素質があると?」
「はい。どのような形であれ、人の上に立ち、導く力が」
大げさだと思いながらも、一輝は何も言い返さない。はっきりと『無い』と言い切ることもできないのだ。ジンは、『どのような形であれ』といったのだから。
「そして、僕にはなかった実力もあります。ほかにも、まだ僕たちのコミュニティが“ノーネーム”であるなら必要となってくる宣伝頭としての役目も、一輝さんの名前なら十分に」
「・・・有名になったよなぁ、俺」
さすがにそこははっきりと自覚している一輝である。あれだけのことをやらかしたのだから仕方ないともいえるが。
「以上の点から考え、そしてこの話をしても止めようとはしない人という点を考慮に入れると、一輝さんかヤシロさんの二人です。なら、より一層有名であり、主でもある一輝さんに頼むべきかと」
「理にはかなってるんだよなぁ、困ったことに・・・」
もちろんそうでない点もあるだろうが、この時点で一輝が反対するだけの理由は消えている。しいて言うのなら自分が『悪』に該当する霊格を持っていることだが、それを言い出せば“クイーン・ハロウィン”も“牛魔王”もそうだ。今更それを気にしても何にもならない。
「・・・・・・・・・はぁ、OK。いくつか条件を付けていいんなら、その話を受けてやる」
「本当ですか!?」
「ああ本当だ本当だ、だから俺の出す条件を聞け」
一つ目に、と一輝は人差し指を立てる。
「ジンが抜けてすぐには、リーダーは継がない。そうだな・・・上層めぐりが終わって帰ってきたら見つけた、ってことにするからなんか書置きっぽいもの作っといてくれ」
「わかりました、今日中には渡します」
「渡すタイミングに気を付けろよ」
つまり、上層めぐりが終わるまではその立場にはつかない、ということだ。
もちろん本人が面倒臭がっている、という理由もある。だがそれと同じくらいに、上層の連中から話を持ち掛けられる可能性を減らしたい、という理由もあるのだ。一応、ちゃんとした理由が。
「んで、二つ目。耀がリーダーを任せられるくらいに成長したら、俺は引退してあいつに継がせる」
「もちろん問題なんてありません。むしろそうしてほしいくらいです」
さらには、いつまでもやっているつもりはない、ということだ。これについては本当に本人が面倒がっているだけである。他の理由なんて存在しない。
「んじゃ、そういうことでよろしく。これ以上何か言うつもりはないから。」
「はい、わかりました。・・・僕たちのわがままに巻き込んでしまい、申し訳ありません」
「気にしなくていいぞ。多分、俺がジンと同じ立場だったら何も言わずに抜け出してただろうしな」
これで話は終わりとばかりに一輝が結界を解いたので、ジンとペ
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