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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
チームバトル
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オーケー、状況を整理しよう。
私は結局、力技で相手を倒した。これは問題ない。ついでに、一輝にも宣伝しておこうと思う。
そして、彼は私がそらしたつもりのクロスボウから矢を放った。これ自体も、問題ない。
で、放たれたほうから爆発音が聞こえてきた。これはさすがに問題だ。



  ========



俺の相手はライフルを使うだけあってか、すぐにでも距離をとった。フィールドが広いことにかこつけて、四キロほど。で、狙撃を受け続けている。
よくもまあ狙えたもんだと思うが・・・まあ、ちょうどいい。?ライフルとはちょっとやってみたかったんだ《・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・》。

「つっても、この距離じゃあなぁ・・・」

なんとなくだが、あれは銃弾を見るってよりは撃ってる本人を見てるように思えた。となると、ここまで距離を取られると難しいもんがあるな・・・

「なら、近づくか」

そうしないとできねえんなら、やるしかない。そういうわけでとりあえず、ちょっと強めに踏み込む。よし、見える距離になったな。

「・・・無茶苦茶にもほどがあるわね、アンタ」
「安心しろ、最近俺程度じゃ無茶苦茶なんて役不足だって知ったところだ」
「だとしたら、アンタは何なのよ?」
「・・・何の役にも立たねえ、ただの人間だよ」

拡声器みたいなもんを使ってるっぽいそいつに言われて、そう返す。
さて、ここまでこれりゃ・・・この距離なら、見える。あいつにできたなら、できる。出来ないなら・・・

「・・・さあ、やるか」
「そうね・・・やるわよ」

そう言って撃たれた初弾を、俺は横に跳んで避けてしまった。これじゃあ、意味がない。
確かあいつは、あの時・・・そうだ、走ってた。なら、俺も走るか。
判断が終われば、あとはその通りに走るだけだ。だから、俺は走った。あの時のあいつが出していたスピードを意識して、走る姿勢は自分が一番楽な姿勢で。
初弾は、避けられた。イメージしたとおりにギリギリのところで。が、速度が落ちた。
次弾は、全然だめだ。しゃがむとか、動きが大きすぎる。
その次は、避けること自体は完璧だった。確かに、あいつの動きをそのまま再現できた。が・・・

「ガッ!?」

その後が、駄目だった。避けた弾に横から飛んできた矢が当たって、爆発する。俺はそれをもろに受けて、吹き飛ばされ・・・リタイア。
倒れた俺が見たのは、春日部が横から飛んできてスナイパーを倒した姿。ああ・・・また、駄目だったか。
本当に・・・俺は、無力だ。

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