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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
チームバトル
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ら・・・とりあえず、終わったら十六夜君か春日部さんに頼みましょう。
――――ドガン!
とか考えていたら、爆発音が聞こえた。



  ========



さて、私の相手はボウガン。・・・ボウガンって、どんな武器なんだろう?使ってるのを見るの、初めてかも。

「えっと・・・“ノーネーム”の春日部耀です」
「・・・ハハッ、開始早々自己紹介ですか。いいですね、それ」

見るからに爽やか!っていう感じの人がそういいながら笑ってる。なんだろう、これ。

「じゃあ僕も改めて。“アーチャーズ”のフェテス・ガラです。メインウエポンはクロスボウ」
「クロスボウ?」
「よく言われるのは、ボウガンという言い方ですね。実際にはこれ、正しくないんですけど」
「そうなんだ」
「残念なことに、知られてないんですよね。貴女も、ボウガンを使う人にそんなにあったことはないでしょう?」

確かにその通りだ。弓ならフェイスレスとか一輝の妹とかが使うみたいだけど、ボウガン・・・クロウボウは初めて。

「では、私なりの改造を加えたクロスボウがどこまで通用するのか・・・試させてもらいます」
「改造してあるんだ」
「ええ。本来私はプレイヤーではなく、生産者ですので!」

そう言いながら放たれた矢を、とりあえず風で無理矢理に止める。うん、いける。

「なるほど・・・それが、グリフォンの恩恵ですか。確かに噂の通り、人間でありながら幻獣の力を使うようですね」
「うん。これは、友達の証」
「友情がより一層力を強くする。素晴らしいと思いますよ、とても羨ましいです」
「・・・貴方だって、生産側の人間ならそれができるんじゃないの?」
「そうなりたいからこそ、自分で試しているのです」

彼は再び矢をつがえる。少し緑がかった矢はさっきのとは違うけど・・・それが何なのかわからない以上、普段通りにするしかない。
下手に考えず、気負わず、とりあえず普段通りにして、問題が出たら修正する。戦いに慣れていないなら、これが一番なんだとか。
・・・これはこれで難しいと思うんだけど。なんで当然のように勧めてくるかな、一輝は。できることなら、私たちがまともに戦い始めたのは箱庭に来てからだってことを考えてほしい。一輝と違って、普通の世界出身なんだから。

「では、行きます!」

そう言ってこちらに向けて放たれた矢をさっきと同じように風で対処しようとすると・・・それが全部吸収されて、速度を増してくる。だから割と必死になって避けた。全力になって避けないと避けれそうになかったから、瞬発力とかが大きい動物、幻獣の力を借りて。

「・・・おや、避けられましたか」

口調そのものはさっきまでと変わらないけど、少し間が空いたあたりから動揺したのだと思いたい。あと
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