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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
チームバトル
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で防御を完璧にしたつもりですか?」
そう言いながら、再び矢をつがえるシエルさん。砕くつもりなのかしら?なら。
「メルン、足場を少し緩めて!」
「はい!」
さっさと行動するだけよね。うんうん、向こうもやってきたことじゃない。先手必勝。
というわけで、メルンに頼んで氷の下の地面を、彼女のほうだけ少し沈める。結果として起こるのは・・・
氷の壁が、彼女に向かって倒れていく♪
「え、ちょ、はあ!?どんな精神してるんですか、あなた!」
「“ノーネーム”主力“問題児四人衆”、久遠飛鳥よ」
「そんなのが主力で大丈夫なのですか!?そして、本気でむかつくのでその素晴らしい笑顔をやめなさい!」
あら、笑顔でいることはいいことだと思うのだけど・・・不満だったみたいね。
「ちなみに、この間“アジ=ダカーハ”を倒した一輝君と、ここにいる三人を合わせて、よ?」
「英雄のイメージをさも当然のように崩さないでください!ちょっと憧れていたのが一瞬で崩れ去りそうですよ!?全にして一《オールフォーワン》!」
一にして全だと別れたということは、たぶん全にして一はその逆・・・威力重視、というところかしら。それなら好都合ね。
「メルル、メリル!」
「・・・え?」
間の抜けた声を出した彼女は、そのままメルルとメリルのあけた穴に倒れる。要領は、さっき氷の壁を倒した時と同じ。今回は後ろ向きに倒れたら彼女がその穴にきれいに入るくらいにしたんだけど・・・うん、ちゃんと入ってるわね。そして、氷の壁で蓋もされてる。
「お疲れ様、三人とも。完璧だったわよ」
仕事が終わって私の周りをまわっている三人に声をかけてから、彼女に近づく。どうにかしてどかそうとしてるけど、そこそこの重量を持ってるからどけることもできない。穴も狭いから、弓を構えるのも無理よね。
「さあ、どうかしら?」
「・・・はぁ、私の負けですね。降参します」
彼女の近くまで行ってから宝玉を向けて尋ねると、降参してくれた。同時に全プレイヤーの胸につけられている清明さんの札も赤く色づく。
「それで、ですね。降参しましたので、ここから出してくれませんか?」
「・・・・・・・・・」
「すいません、なぜ目をそらすのでしょうか?」
・・・どうやって出すのか、考えてなかったわね。相手を穴に落とす戦法は他でもやったのだけれど、こうして蓋をしたのは初めてだし。
「・・・ねえ、メルン、メリル、メルル。何か方法はない?」
「「「んー?・・・むり!」」」
「ちょっと待ってください、何も考えてなかったのですか!?」
「無茶を言わないで。自慢じゃないけど私、この身そのものは単なる人間と変わらないのよ?」
「本当に自慢になりませんね!」
さて、本当にどうしようかし
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