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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
チームバトル
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いくわよ、メルン、メリル、メルル!」
「「「はい!」」」
三人の群生例の少女たちが元気よく返事をするのと同時に二人はそれぞれの相手に向かい、飛鳥は籠手を着ける。燃やす宝玉と凍らせる宝玉のついたあれだ。
飛鳥side
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さて、こうまで遠距離の相手に対してどう戦おうかしら・・・
「飛鳥、危ない!」
「え?」
メルンの言葉で顔を上げると・・・矢が大量に迫っていた。
「も、『燃やしなさい!』」
とっさに宝玉に命じて燃やし尽くすけど・・・おかしいわね。どうやったら、弓であんなに同時に・・・
「なんにしても油断大敵、ね」
いくら下層の、ギフトを抑えて参加しているゲームとはいえ、ギフトゲームに変わりはないんだもの。私が疑似神格を宿しても耐えられるものがなければ弱い私は、策を練らないと簡単に負ける。
「・・・メリルとメルルは、二つ前と同じことができるように準備。メルンは私と一緒に行くわよ」
「「「はい!」」」
言われたとおりにメリルとメルルが地に潜りメルンが肩に乗ったのを確認してから、再び矢をつがえて構えている私の対戦相手を見る。多分私と同い年くらいの、耳のとがった女の子。
「私は久遠飛鳥。コミュニティ“ノーネーム”に所属するプレイヤーよ。貴女は?」
「・・・わざわざ名乗る必要がありますか?」
「ええ、もちろん。だってこのギフトゲーム、まだプレイヤーの名前が読まれてないのよ?名乗りは必要でしょう」
「・・・確かに、一利ありますね。宣伝のためにもちょうどいい」
そういった彼女は矢を引き、こちらに狙いを定めながら、
「遠距離攻撃系コミュニティ“アーチャーズ”所属、プレイヤーのシエルです。メインウエポンは、弓」
「あら、言ってしまっていいのかしら?」
「私たちは自らの武器に誇りを持っています。これを偽ることはしません」
私は武器を使わないからわからないのだけど・・・
「・・・いいわね、そういうの。私たちのコミュニティにも、自分の武器を誇りに思い、命を預けるプレイヤーがいるわ」
「それは素晴らしい。武器の種類は異なるのかもしれませんが、同じ志を持つ方がいるというのはうれしいことです」
「まあ、彼の場合には本当に武器そのものにも愛されているのだけれど・・・」
「武器が意志を持つのですか?」
「ええ、そうよ。それはもうぞっこんで」
スレイブは、本当に見ていても飽きないのだけど・・・そろそろ何か動いてほしいわね。そうでなくとも、いい加減に動かないとおいて行かれそうな感じだし。ヤシロはいつ動いてもおかしくないし、音央さんはしっかりと動いたみたいだし・・・
・・・恋の一つもしてないのに、何を言ってるのか、っていう話よね。
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