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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第20話:子育ての難しさ
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悟らせようと努めてるけど、それがどれ程の苦労なのか考えた事があるのか? ないだろうなぁ……」

ウルフ殿の猛攻にリュリュ様は何も言えず歯を食い縛る。
忙しくてイライラしてるのは解るけど、プックルさんファミリーの事から随分飛び火してしまった物だ。
いたたまれなくなったプックルさんは子供達を連れて既に部屋から出て行ってしまってる。

「もう……ウルフ君の意地悪! はい、ティミー殿下から報告書を提出する様に言い付かりました! 確認お願いします!」
頭にきたリュリュ様は持ってきた書類をウルフ殿に押し付け、そのままの勢いで出て行った。

書類を受け取ったウルフ殿は周囲を見渡し、
「やっと静かになった」
そう言って政務に意識を戻しました。

確かに静かになった。
でも、この部屋には引っ切り無し人が出入りし政務を行ってる為、喧噪は続いてるのだけど余計な騒がしさはなくなっただけだ。

暫く政務を続けてると、
「おいリュリュを怒らせたのか? 頬膨らませて戻ってきたぞ」
と困った表情のティミー殿下が入ってきた。

すると殿下から少し顔を背け“ちっ”とウルフ殿は舌打ちをし、直ぐ表情を元に戻すと、
「殿下の妹君がトラブルメーカだったので、僭越ながら注意をさせて戴いたのです。誰かが言わなければならない事……兄も父も言わないから、私が言っておいたんですよ。何か問題でも?」
と嫌味節炸裂。

「そんな嫌味を言うなよ……」
「嫌味が何ですか……わざわざ文句を言いに来ておいて」
その通りだ。もう面倒臭いからトラブルを持ち込むのは止めてもらいたい。

「僕もリュリュが大好きな馬鹿男の一人だから、彼女が怒って戻ってきたのなら、その原因を突き止めねばならないんだ! 解るだろぅ?」
「何だその使命感は!? 解る訳ねーだろ!」
この国の王子に対して無礼な口をきく……でも二人とも笑ってる。

「父さんにお願いしといたよ……ウルフ君の仕事を邪魔する馬鹿者が多すぎるって。そしたら早速プックルの下へ行ってくれた。まぁ父さんとプックルは兄弟みたいなモンだから、怒鳴ったり殴ったりはしてないだろうけど……」
ヤバい……可愛い4匹を招き入れた責任は私にあるわ!

「感謝はしますが、殿下の妹君等の方がよっぽど迷惑なんですけどね」
「その内2人は、その代償を身体で支払ってるんだから文句を言うなよ」
私はお咎め無しかしら?

「代償の支払いを押し付けられるのも迷惑な時があるんだよ。特に仕事で疲れて帰宅した時なんかはね! 解りますか?」
「いや解らない。そこは父親譲りで絶倫だから(笑)」
私の職場で仕事中に、お偉いさんが下ネタに花を咲かせてる。

「それだよそれ! あの男の血縁は、皆絶倫だから困ってるんだ!」
「じゃぁ結局、全てが陛下の所
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